サービス介助士の資格や目的とは?資格取得までの流れや似た介護関連資格との違い・学び方

サービス介助士の資格や目的とは?資格取得までの流れや似た介護関連資格との違い・5つの学び方

サービス介助士は、高齢の人や障害がある人などサポートを必要とする人におもてなしの心で安全な介助を提供できることを示す資格です。

高齢者や障害者を含めた多様な人が暮らす社会で、年齢や障害の有無にかかわらず誰もが参加できるようにお手伝いができる人を指します。

この記事ではサービス介助士の趣旨に少し触れながら、資格取得に向けた手順や留意点について紹介します。

他の似た関連資格との違いや資格取得を目的としない学び方も解説しますので、将来的にサービス介助士の仕事を検討している人へのご参考になれば幸いです。

目次

サービス介助士の資格について

サービス介助士の資格は、どんな目的がありどのような趣旨で取得を目指したらいいのでしょうか。

サービス介助士の資格とは

サービス介助士は、高齢者や障害のある人を含めた多様な人が社会参加できるようにお手伝いする民間資格です。

公益財団法人日本ケアフィット共育機構(以下、ケアフィット)が2000年より認定・運営しており、サービス介助士の資格取得者は2024年4月時点で24万人を突破しました。

サービス介助士の資格を保有している人は、介護や福祉業界だけでなく小売業や交通事業者を中心にさまざまなサービス業で活躍しています。

サービス介助士の基本概要については、下記記事をご参考ください。

サービス介助士資格の目的・趣旨

サービス介助士の資格取得は、「おもてなしの心」と「安全な介助技術」を身につけることが大きな目的です。

高齢の人や障害のある人など介助を受ける人が安心して利用できるよう、相手の気持ちに寄り添った対応をはじめ車いすの操作や視覚障害者の誘導などの実践的な技術を学びます。

個々に合わせた適切なサポートを提供できる意味から「ケアフィッター」とも呼ばれています。

その趣旨は、介護・福祉の現場だけでなく接客業や観光業、交通機関など多くのサービス業で活かせる知識と技術を習得することです。

また将来的には、ボランティアや地域の活動など日常生活の中でも学んだことを活かしてさまざまな人への必要なお手伝いもできるでしょう。

サービス介助士の受講概要

サービス介助士の資格取得は、あらかじめ決められた教習の受講後に合否試験を受けるしくみになります。

サービス介助士の資格を取得するための受講概要は、以下の通りです。

受講資格社会人・大学生・専門学校生など
受講内容自宅学習(テキスト1部)・課題提出(1回)・実技教習
受講期間お申し込みから最大12ヶ月
受講料41,800円(税込)※2026年4月より46,200円(税込)
検定試験あり・不合格の場合は3,300円(税込)で再試験可能
合格証明認定状・電子認定証の発行
資格更新あり・有効期限は3年間で更新料1,650円(税込)

サービス介助士の受講が可能なのは、社会人はもちろん専門学生や大学生など就労ができる人です。

サービス介助士の受講内容は、自宅学習・課題提出・実技教習の3つで構成されています。

詳しくは後述しますが、実技教習は2種類ある方法から選択して受講可能です。

受講期間は1年間となっているため、期間内に検定試験を受けることが必要になります。

検定試験を合格した場合は、認定状と電子認定証が発行されます。

不合格だった場合は受講を終了したことを証明する修了証がもらえるため、有料で再度検定試験を受けることが可能です。

サービス介助士に似た関連資格との違い

サービス介助士には、他にも介護・福祉関係として似た関連資格があるのをご存知でしょうか。

ここではサービス介助士を含む介護関連の資格4つについて特徴や目的の違いを比較表付きで説明しますので、あなたが取得したい資格に該当するのか参考にしてください。

サービス介助士(ケアフィッター)

サービス介助士は、年齢や障害の有無にかかわらず誰もが参加できるように、その人やその場で必要なことをお手伝いができる人です。

サービス介助士の資格は、高齢者の疑似体験をはじめ車いすの操作や視覚障害者の誘導など、実技教習を通して「おもてなしの心」と「安全な介助技術」を身につけます。

介護・福祉分野だけでなく、交通・小売・金融・観光などのサービス業をはじめとするさまざまな分野で活用できます。

以下の記事では、サービス介助士が活躍する業界や資格取得することで得られるメリットについて解説していますのでご参考ください。

認知症介助士

認知症介助士は、認知症の人や患者に見られるさまざまな事例をもとに、家庭だけでなく近所や公共の場などあらゆるシーンで困っている人の手助けをする人です。

認知症介助士の資格は、超高齢社会の現代において認知症であっても安心して社会参加ができるよう、認知症の人に寄り添うコミュニケーションや接遇・接客や応対、環境づくりを身につけます。

認知症の人への対応方法を正しく理解し、適切にサポートする知識やスキルがあることを証明できるわけです。

認知症介助士の資格を保有することで、介護・医療現場だけでなく公共交通や金融機関などの接客業、地域社会、家庭などさまざまな場面で役立ちます。

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士は、認知症のケアに関する専門的な知識や高度な技術、倫理観を備えた専門家です。

一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する民間資格で、認知症介護従事者の自己研鑚および生涯学習の機会を提供することを目的に設けられました。

医学的知識だけでなく心理学・社会学的アプローチを統合した総合的なケアを学び、認知症の進行段階に応じた適切なケア、BPSD(行動・心理症状)への対応、家族への指導・相談、多職種連携の調整役などがあります。

認知症ケア専門士は、グループホームや老人ホームといった介護施設ほか病院やリハビリテーション、自治体の介護相談の窓口となる地域包括支援センターでの職業に活かすことが可能です。

介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護支援専門員は、通称で「ケアマネジャー」と呼ばれる介護保険法上の正式名称で、要介護者や要支援者が適切な介護サービスを受けられるようサポートする専門職です。

介護を必要とする高齢者などができる限り自立した日常生活を送れるよう、介護サービスの利用にかかわるケアプランの作成やサービス事業者との調整などを担います。

介護支援専門員は、自宅介護を受ける人のための介護サービスを展開する居宅介護支援事業所のほか特別養護老人ホームなどの介護施設、地域包括支援センターなどで活かすことが可能です。

介護関連資格4つの違い・比較表

サービス介助士を含む介護関連資格4つの違いを比較表にしましたので、参考にしてください。

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項目サービス介助士認知症介助士認知症ケア専門士介護支援専門員
資格の種類民間資格民間資格民間資格公的資格
目的・趣旨おもてなしの心と安全な介助技術認知症の基礎を学ぶ認知症ケアに関する専門家要介護者への支援サポート
合格率約8割以上約8割約5割直近で32.1%(過去5年で平均22.6%)
難易度比較的優しい優しいやや難しい難しい
受講料(税込)41,800円21,700円47,345円都道府県により異なる
受験料(税込)3,300円(再試験料)3,300円(再試験料)第1次試験:3,000円
第2次試験:8,000円
11,000円〜14,000円程度
資格更新3年更新なし5年5年
認定機関ケアフィットケアフィット日本認知症ケア学会都道府県

受験料は、資格によって受講料に含まれているケースが多いです。

他に検定試験のみを受けるケースや1回目の検定試験が不合格だった場合の再試験を受けるケースがありますので注意してください。

それぞれの資格における目的や趣旨を理解して、あなたが目指したい資格取得を選択しましょう。

次項では、サービス介助士の資格取得までの手順や流れを解説します。

サービス介助士の資格取得までの手順・流れ

サービス介助士の資格を取得するにはどのような手順を踏んでいったらいいのでしょうか。

サービス介助士の資格取得までの流れは、以下の通りです。

お申し込み・支払い

オンラインによる申し込みとなるため、以下のリンクより申し込んでください。

サービス介助士資格取得に申し込む

申し込み後の自動返信メールに記載されている銀行口座に受講料41,800円(税込)を振り込みます。

クレジットカードで支払う場合は、VISA・MASTER・JCB・AMEX・ダイナースで1回払いのみ利用が可能です。

※受講料は、2026年4月より46,200円(税込)に改正されるため注意してください。

自宅学習(テキストで学習)

教材としてテキスト1部、提出課題1部が渡されます。

課題提出ができる段階までテキストでの自宅学習を行います。

課題提出

提出する課題は全100問あり、60点未満は再提出となります。

お申し込みから課題提出までは6ヶ月以内が目標設定です。

実技教習(スクーリング・オンライン講座)

実技教習は、以下の2種類から選択して受講します。

  • 対面形式での実技教習(2日間)を受講
  • オンライン講座(6~7時間相当)と対面形式での実技教習(1日間)を受講

参考:サービス介助士実技教習のお申し込み

検定試験

筆記試験が全50問あり、70点以上が合格基準となります。

お申し込みから検定試験までは12ヶ月以内が目標設定です。

結果通知

結果通知は、マイページにログインすることで確認できるシステムです。

検定試験後2~3週間をめどに郵送される検定試験結果通知書類に、マイページへのログイン方法が記載されています。

合格者には認定状が同封されていますが、マイページ上でも電子認定証を確認することが可能です。

検定試験が不合格だった場合は修了証が同封されますが、再試験制度があり3,300円(税込)で再度検定試験を受けることができます。

※検定試験の受験料は、2026年4月より3,630円(税込)に改正されます。

資格更新(3年後)

サービス介助士には、資格更新制度があり有効期間は3年です。

有効期限までに更新手続きを済ませる必要がありますので、忘れないように注意してください。

更新料は1,650円(税込)です。

サービス介助士のお申し込み

准サービス介助士との違い

サービス介助士には、准サービス介助士という資格があります。

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項目サービス介助士准サービス介助士
受講内容自宅学習+実技教習自宅学習のみ
受講料41,800円(税込)※2026年4月より46,200円(税込)22,000円(税込)※2026年4月より24,200円(税込)
検定試験の合格基準70点以上60点以上

大きな違いはサービス介助士が自宅学習と実技教習があるのに対し、准サービス介助士は自宅学習のみで在宅での受講が可能です。

検定試験についてもサービス介助士の合格点が70点以上であるのに対し、准サービス介助士は60点以上となっている点でも違いがあります。

もし准サービス介助士の資格取得後にサービス介助士の資格取得へ申し込む場合、提出課題が免除になり実技教習から申し込みすることが可能です。

またその分の受講料も免除され、通常41,800円(税込)のところを27,500円(税込)で受講できます。

なおサービス介助士へのステップアップは、准サービス介助士認定日から1年間に限り有効です。

准サービス介助士認定日から1年以上経過している場合には、サービス介助士へのステップアップは適応されない制度となるため注意してください。

サービス介助士ステップアップの申し込みは、准サービス介助士の合格時に送られてくる所定の用紙で申し込み可能です。

サービス介助士のステップアップに申し込む

サービス介助士の学び方は5タイプ

サービス介助士の資格や講座は計5タイプあり、就業や個々のライフスタイルに合わせた学びができます。

資格取得だけでなく、オンラインによる講座や体験セミナーといった学習のみの受講も可能です。

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タイプ資格の有無学習方法・内容
サービス介助士自宅学習+オンライン講座・対面での実技教習(資格取得)
准サービス介助士自宅学習のみ
サービス介助基礎研修×座学と実技での体験学習
サービス介助知識入門×オンラインで完結
インクルーシブ・コミュニケーターインクルーシブな組織に変革する

サービス介助士

サービス介助士は、高齢者や障害者など多様な人が暮らす中で年齢や障害の有無にかかわらず誰もが社会参加できるように必要なことをその人・その場に合ったやり方でできる(ケアをフィットする)人になるための資格です。

社会の高齢化や障害者差別解消法などへの企業の対応のほかにも、高齢者や障害者が利用しやすいサービスや商品の設計、障害者スポーツでのボランティア活動など幅広い分野で今後もますます必要とされています。

必要なことはその時・その場・その人により常に変化するため一定の正解があるものではなく、サービス介助士の「ケアをフィットする」発想が大切です。

参考:サービス介助士の資格

准サービス介助士

准サービス介助士は、介助に関する知識を学びたい・深めたい人が在宅で手軽にチャレンジできる資格です。

とくに仕事や社会貢献活動に役立てたいという人にぴったりの通信課程と在宅検定試験で取得できます。

准サービス介助士からサービス介助士へステップアップも可能で、料金は27,500円(税込)とサービス介助士の資格取得料金の約半額です。

ステップアップを希望する場合には、サービス介助士の実技教習から受講することになります。

なおサービス介助士へのステップアップは、准サービス介助士認定日から1年間に限り有効です。

認定日から1年以上経過している場合にはサービス介助士へのステップアップが適応されない制度となりますので注意してください。

参考:准サービス介助士資格取得講座

サービス介助基礎研修

サービス介助基礎研修は、2時間完結の体験をメインとしたパッケージ型セミナーです。

高齢の人や障害のある人とのコミュニケーションのきっかけとなる新たな気づきを学べます。

車いすの操作や視覚障害の体験など、サービス介助の基礎から心のバリアフリーの第一歩を始めることが可能です。

サービス介助基礎研修は資格ではありませんが、講座を受けた後は修了証が発行されます。

その修了証をもってサービス介助士に合格した場合には、サービス介助士バッジがプレゼントされます。

参考:サービス介助基礎研修

心のバリアフリーについては、下記記事もご参考ください。

サービス介助知識入門

サービス介助知識入門は、高齢者や障害のある人など多様な人の立場に合った対応やおもてなしをするためにあらゆる場面でケアをフィットするためのサービス介助知識を学習できるオンライン講座です。

インターネットができる環境があれば期間中はいつでもどこでも学習ができます。

コンパクトな学習内容のため、誰でも気軽にサービス介助の第一歩を始められる新しい生活様式にあった最適な学習です。

サービス介助知識入門は資格ではありませんが、講座終了後は修了証が発行されます。

参考:サービス介助知識入門

インクルーシブ・コミュニケーター

インクルーシブ・コミュニケーターとは、多様な力を生み出す革新的な組織になるために以下のことを身につける実践的な資格です。

  • 多様な人が活きるチーム作り
  • 多様な違いを力に変える環境変革
  • 多様な力を引き出すコミュニケーション

参考:インクルーシブ・コミュニケーター

サービス介助士資格取得の料金改定(一例)

サービス介助士の資格取得にあたって、2026年4月より料金が改定されます。

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資格内容現行価格改定価格(2026年4月~)
サービス介助士の受講料¥41,800¥46,200
サービス介助士の再検定試験料¥3,300¥3,630
准サービス介助士の受講料¥22,000¥24,200
准サービス介助士の再検定試験料¥5,500¥6,050
サービス介助士の実技教習¥27,500¥29,700

日本ケアフィット共育機構が運営・認定する関連資格も料金改定があり、以下の通りです。

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資格内容現行価格改定価格(2026年4月~)
認知症介助士セミナー¥16,500¥17,600
認知症介助士検定試験¥3,300¥3,630
インクルーシブコミュニケーター受講料¥22,000¥22,000

なお、サービス介助基礎研修やサービス介助知識入門、資格更新料(1,650円)などは据え置きです。

サービス介助士の資格取得や講座の受講を検討している人は、料金改定前に受験・受講することも視野に入れておきましょう。

参考:研修・資格取得講座受講料及び商品価格改定のお知らせ

参考:価格改定表(2026年4月1日より)

サービス介助士の資格取得までの流れまとめ

サービス介助士は、高齢者や障害者など多様な人たちが社会参加ができるようにサポートすることを目的とした資格です。

介護・福祉分野だけでなく、交通や小売、観光などあらゆるサービス業でもおもてなしの心で介助する技術をもつ職業としてその資格を活かすことができます。

サービス介助士に似た資格として他にも認知症介助士・認知症ケア専門士・介護支援専門員があるため、あなたが目指す仕事やプロに合った受講を選んでください。

またサービス介助士は資格取得が目的だけでなく、オンラインによる講座や体験セミナーといった学習のみの受講も可能です。

なおサービス介助士の受講料は41,800円(税込)ですが、2026年4月より46,200円(税込)に改定されます。

もし、あなたが高齢者や障害者など困っている人の手助けをする心のバリアフリーを大切にしているなら。

サービス介助士をはじめとする介護・福祉に関連する資格や講座を学び、将来のために資格取得を目指してはいかがでしょうか。

以下の記事ではサービス介助士とは何か、資格取得することでできることや活用できる業界など基本概要を説明していますので併せてお読みください。

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この記事を書いた人

つむぎのアバター つむぎ クリエイター

重度難聴で耳あな型補聴器を装用
聴覚障害者として身体障害者手帳3級を所有
本業・副業ともにWebを中心としたデザイン制作

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