
サービス介助士は、高齢者や障害者などサポートを必要とする人に安全な介助を提供できることを示す資格です。
年齢や障害の有無にかかわらず誰もが参加できるように、その人に合ったお手伝いができる人を目指す目的があります。
そんなサービス介助士には、資格取得だけではない学習方法があるのをご存知でしょうか。
この記事では、サービス介助士に関する5つの学び方について紹介します。
サービス介助士に似た他の職業や資格との違いも解説しますので、将来的にサービス介助士の学習や仕事を検討している人のご参考になれば幸いです。
サービス介助士とは何か、資格取得することでできることやメリットなどの基本概要については下記記事を併せてお読みください。

サービス介助士の学び方は5タイプ
サービス介助士の資格や講座は計5タイプあり、就業や個々のライフスタイルに合わせた学びができます。
資格取得だけでなく、オンラインによる講座や体験セミナーといった学習のみの受講も可能です。
| タイプ | 資格の有無 | 学習方法・内容 |
|---|---|---|
| サービス介助士 | ○ | 自宅学習+オンライン講座・対面での実技教習(資格取得) |
| 准サービス介助士 | ○ | 自宅学習のみ |
| サービス介助基礎研修 | × | 座学と実技での体験学習 |
| サービス介助知識入門 | × | オンラインで完結 |
| インクルーシブ・コミュニケーター | ○ | インクルーシブな組織に変革する |
サービス介助士
サービス介助士は、高齢者や障害者など多様な人が暮らす中で年齢や障害の有無にかかわらず誰もが社会参加できるように必要なことをその人・その場に合ったやり方でできる(ケアをフィットする)人になるための資格です。
社会の高齢化や障害者差別解消法などへの企業の対応のほかにも、高齢者や障害者が利用しやすいサービスや商品の設計、障害者スポーツでのボランティア活動など幅広い分野で今後もますます必要とされています。
必要なことはその時・その場・その人により常に変化するため一定の正解があるものではなく、サービス介助士の「ケアをフィットする」発想が大切です。
参考:サービス介助士の資格
サービス介助士の受講概要や資格取得までの手順・流れについては、下記記事もご参考ください。

准サービス介助士
准サービス介助士は、介助に関する知識を学びたい・深めたい人が在宅で手軽にチャレンジできる資格です。
とくに仕事や社会貢献活動に役立てたいという人にぴったりの通信課程と在宅検定試験で取得できます。
准サービス介助士からサービス介助士へステップアップも可能で、料金は27,500円(税込)とサービス介助士の資格取得料金の約半額です。
ステップアップを希望する場合には、サービス介助士の実技教習から受講することになります。
なおサービス介助士へのステップアップは、准サービス介助士認定日から1年間に限り有効です。
認定日から1年以上経過している場合にはサービス介助士へのステップアップが適応されない制度となりますので注意してください。
サービス介助士と准サービス介助士の違いや比較については、下記記事もご参考ください。

サービス介助基礎研修
サービス介助基礎研修は、2時間完結の体験をメインとしたパッケージ型セミナーです。
高齢の人や障害のある人とのコミュニケーションのきっかけとなる新たな気づきを学べます。
車いすの操作や視覚障害の体験など、サービス介助の基礎から心のバリアフリーの第一歩を始めることが可能です。
サービス介助基礎研修は資格ではありませんが、講座を受けた後は修了証が発行されます。
その修了証をもってサービス介助士に合格した場合には、サービス介助士バッジがプレゼントされます。
参考:サービス介助基礎研修
心のバリアフリーについては、下記記事もご参考ください。

サービス介助知識入門
サービス介助知識入門は、高齢者や障害のある人など多様な人の立場に合った対応やおもてなしをするためにあらゆる場面でケアをフィットするためのサービス介助知識を学習できるオンライン講座です。
インターネットができる環境があれば期間中はいつでもどこでも学習ができます。
コンパクトな学習内容のため、誰でも気軽にサービス介助の第一歩を始められる新しい生活様式にあった最適な学習です。
サービス介助知識入門は資格ではありませんが、講座終了後は修了証が発行されます。
参考:サービス介助知識入門
インクルーシブ・コミュニケーター
インクルーシブ・コミュニケーターとは、多様な力を生み出す革新的な組織になるために以下のことを身につける実践的な資格です。
- 多様な人が活きるチーム作り
- 多様な違いを力に変える環境変革
- 多様な力を引き出すコミュニケーション
サービス介助士の資格取得のほか研修や講座の料金については、下記記事をご参考ください。

サービス介助士に似た職業との違い
サービス介助士に似た職業として、介護福祉士やヘルパーなどがあります。
介護や福祉に携わる職業資格にはどんな特徴があり、サービス介助士とはどのような違いがあるのでしょうか。
サービス介助士と介護福祉士の違い
サービス介助士は、公益財団法人日本ケアフィット共育機構が認定する資格です。
主に「おもてなしの心」と「安全な介助技術」を学ぶ民間資格であり、国家資格ではありません。
誰でも受験可能で資格を取得すると、介護職だけでなく接客業など幅広い業界で活かすことが可能です。
一方で介護福祉士は、介護福祉法に基づいた国家資格です。
高度な介護技術や知識が求められ、主に介護施設での就職に有利になります。
サービス介助士とヘルパーの違い
サービス介助士は、介護現場だけでなくさまざまなサービス分野での介助と接遇スキルが中心です。
一方でヘルパーは、高齢者や障害者の在宅生活を福祉の視点から支援するための専門知識・スキルが求められます。
サービス介助士・介護福祉士・ヘルパーの違い比較
サービス介助士・介護福祉士・ヘルパーの違いを比較表にしましたので参考にしてください。
| 項目 | サービス介助士 | 介護福祉士 | ヘルパー |
|---|---|---|---|
| 資格レベル | 民間資格 | 国家資格 | 介護職員初任者研修 介護福祉士実務者研修 介護福祉士 |
| 目的・趣旨 | おもてなしの心と安全な介助技術 | 高度な介護技術や知識 | 高齢者や障害者への福祉支援 |
| 仕事分野 | 介護・観光・小売・運輸など | 介護施設 | 高齢者や障害者 |
| 認定機関 | 公益財団法人日本ケアフィット共育機構 | 介護福祉法 | 都道府県が指定する施設 |
サービス介助士に似た関連資格との違い
サービス介助士には、他にも介護・福祉関係として似た関連資格があるのをご存知でしょうか。
ここではサービス介助士を含む介護関連の資格4つについて特徴や目的の違いを比較表付きで説明しますので、あなたが取得したい資格に該当するのか参考にしてください。
サービス介助士(ケアフィッター)
サービス介助士は、年齢や障害の有無にかかわらず誰もが参加できるように、その人やその場で必要なことをお手伝いができる人です。
サービス介助士の資格は、高齢者の疑似体験をはじめ車いすの操作や視覚障害者の誘導など、実技教習を通して「おもてなしの心」と「安全な介助技術」を身につけます。
介護・福祉分野だけでなく、交通・小売・金融・観光などのサービス業をはじめとするさまざまな分野で活用できます。
以下の記事では、サービス介助士が活躍する業界や資格取得することで得られるメリットについて解説していますのでご参考ください。

認知症介助士
認知症介助士は、認知症の人や患者に見られるさまざまな事例をもとに、家庭だけでなく近所や公共の場などあらゆるシーンで困っている人の手助けをする人です。
認知症介助士の資格は、超高齢社会の現代において認知症であっても安心して社会参加ができるよう、認知症の人に寄り添うコミュニケーションや接遇・接客や応対、環境づくりを身につけます。
認知症の人への対応方法を正しく理解し、適切にサポートする知識やスキルがあることを証明できるわけです。
認知症介助士の資格を保有することで、介護・医療現場だけでなく公共交通や金融機関などの接客業、地域社会、家庭などさまざまな場面で役立ちます。
認知症ケア専門士
認知症ケア専門士は、認知症のケアに関する専門的な知識や高度な技術、倫理観を備えた専門家です。
一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する民間資格で、認知症介護従事者の自己研鑚および生涯学習の機会を提供することを目的に設けられました。
医学的知識だけでなく心理学・社会学的アプローチを統合した総合的なケアを学び、認知症の進行段階に応じた適切なケア、BPSD(行動・心理症状)への対応、家族への指導・相談、多職種連携の調整役などがあります。
認知症ケア専門士は、グループホームや老人ホームといった介護施設ほか病院やリハビリテーション、自治体の介護相談の窓口となる地域包括支援センターでの職業に活かすことが可能です。
介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護支援専門員は、通称で「ケアマネジャー」と呼ばれる介護保険法上の正式名称で、要介護者や要支援者が適切な介護サービスを受けられるようサポートする専門職です。
介護を必要とする高齢者などができる限り自立した日常生活を送れるよう、介護サービスの利用にかかわるケアプランの作成やサービス事業者との調整などを担います。
介護支援専門員は、自宅介護を受ける人のための介護サービスを展開する居宅介護支援事業所のほか特別養護老人ホームなどの介護施設、地域包括支援センターなどで活かすことが可能です。
介護関連資格4つの違い・比較表
サービス介助士を含む介護関連資格4つの違いを比較表にしましたので、参考にしてください。
| 項目 | サービス介助士 | 認知症介助士 | 認知症ケア専門士 | 介護支援専門員 |
|---|---|---|---|---|
| 資格の種類 | 民間資格 | 民間資格 | 民間資格 | 公的資格 |
| 目的・趣旨 | おもてなしの心と安全な介助技術 | 認知症の基礎を学ぶ | 認知症ケアに関する専門家 | 要介護者への支援サポート |
| 合格率 | 約8割以上 | 約8割 | 約5割 | 直近で32.1%(過去5年で平均22.6%) |
| 難易度 | 比較的優しい | 優しい | やや難しい | 難しい |
| 受講料(税込) | 41,800円 | 21,700円 | 47,345円 | 都道府県により異なる |
| 受験料(税込) | 3,300円(再試験料) | 3,300円(再試験料) | 第1次試験:3,000円・第2次試験:8,000円 | 11,000円〜14,000円程度 |
| 資格更新 | 3年 | 更新なし | 5年 | 5年 |
| 認定機関 | ケアフィット | ケアフィット | 日本認知症ケア学会 | 都道府県 |
受験料は、資格によって受講料に含まれているケースがあります。
他に検定試験のみを受けるケースや1回目の検定試験が不合格だった場合の再試験を受けるケースがありますので注意してください。
それぞれの資格における目的や趣旨を理解して、あなたが目指したい資格取得を選択しましょう。
受講料・受験料ともに2026年4月より料金改定が行われるため、下記記事をご参考ください。

サービス介助士の学び方まとめ
サービス介助士には、在宅で資格取得できる准サービス介助士のほか研修や講座など資格取得するだけではない他の学び方があります。
また介護や福祉に関する職業や資格はサービス介助士だけではなく、介護福祉士や認知症介助士などさまざまです。
高齢化社会が進み障害者も年々増えていく中で、介護や福祉関連に精通した人が求められています。
そしてサービス介助士は介護・福祉関係に限らず、交通機関や小売業などあらゆる業界で活かすことが可能です。
あなたが将来的に目指している介助の仕事とは何か、取得したい資格や学びたい講座を選んでください。
以下の記事では、サービス介助士の資格取得に向けた条件や手順を紹介していますので併せてお読みください。


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