補聴器に必要な備品・消耗品は?長く使うために心がけるべき手入れ・メンテナンスと留意点

いつも持ち歩くスマートフォンなら落下による損傷を防ぐシリコンカバーや液晶フィルムが必要なように、補聴器にも用意しておくべき備品や消耗品があります。

例えば以下のように、道具がもつ役割によっては補聴器の寿命を延ばしたり使用性を向上させたりすることが可能です。

乾燥ケース補聴器内部に溜まった湿気を取り除く
補聴器ケース補聴器の携帯時に落下による衝撃や荷物による圧迫から守る
掃除ブラシ補聴器の音の出口に溜まりやすい汚れを落とす

この記事では、補聴器を使う時に必要な備品・消耗品について紹介します。

長く使うために心がけるお手入れや留意点も説明しますので、補聴器の購入を検討している人や使い始めたばかりの人のご参考になれば幸いです。

なお、記事内で紹介する備品・消耗品は補聴器の機種や形状によって使用できないこともあるため、購入時に販売店で確認するようにしてください。

目次

補聴器を使用するために必要な備品・消耗品

補聴器を使用するために必要な備品・消耗品は、以下の通りです。

電池(電池式補聴器の場合)

電池式補聴器には補聴器専用の電池が必要

電池式補聴器には、補聴器専用の電池が必要です。

補聴器の購入時にサービスで付属されていることがありますが、空気亜鉛電池と呼ばれる特殊な電池のため急な電池切れに備えてストックしておくとよいでしょう。

近年の補聴器には充電式が登場しましたが、安定的な電池式も需要があります。

空気亜鉛電池は補聴器販売店や通販などで購入できますが、種類も多いため補聴器と互換性のある品番を必ず確認して購入してください。

空気亜鉛電池の価格は、6個入りの1シートが1,200円程度でオンライン通販が最も安価です。

補聴器専用の空気亜鉛電池については、別記事で紹介します。

充電器(充電式補聴器の場合)

近年で普及している充電式補聴器には、充電器が必要です。

メーカーや機種によっては、補聴器に付属する場合と別売となる場合があります。

電池交換の手間がなく充電器にセットするだけで済みますが、電池式補聴器よりも性能を上げることになるため若干高めの価格設定です。

また充電式補聴器の中は、メーカーや機種によって内蔵されている充電池(バッテリー)の交換が必要なことがあります。

種類や環境、使用頻度によって寿命が変わりますので注意してください。

乾燥ケース・乾燥器・乾燥剤

補聴器は湿気に弱いため装用しない間や就寝時には乾燥させる必要がある

補聴器は電子部品を使って動く精密機器のため、湿気に弱いという特性があります。

そのため補聴器を装用しない間や就寝時には本体の電池ケースを十分に開いた状態で、乾燥ケースまたは乾燥器に入れて密閉し乾燥させる必要があります。

乾燥ケース

乾燥ケースは補聴器を乾燥させる乾燥剤入りのケース

乾燥ケースは、補聴器を乾燥させる乾燥剤入りのケースです。

メーカーや販売店によっては補聴器の購入時にサービスで付属されることがありますが、自己負担になることもあります。

精密機械である補聴器は、水分に弱く汗や皮脂、雨などに濡れると故障する恐れがあるため水分・湿気を除去することが必要です。

補聴器の寿命を延ばすためにも、就寝前や補聴器を使用しない間は乾燥ケースに入れておくことが重要になります。

乾燥ケースの価格は、1,000円前後で購入可能です。

筆者は後述する乾燥器を利用しているため、旅行や帰省時にシリカゲル入りのコンパクトなプラケースを乾燥ケースもしくは後述する補聴器ケースとして使用しています。

乾燥器

近年では、電気で動く乾燥器も登場しました。

内部にあるファンが回転し下方には乾燥剤を敷いているため、強力かつ短時間で補聴器を乾燥させることが可能です。

タイマー付きのためボタンひとつで湿気を取り除くことができ、除菌機能がついている商品もあります。

乾燥器の価格は、約8,000円~10,000円ほどです。

乾燥剤

乾燥剤は乾燥ケースや乾燥器内の下方に置き、その上に補聴器を載せて乾燥させます。

補聴器内部の水分・湿気の度合いによって寿命や交換時期が変わります。

筆者の経験上で乾燥ケースは2ヶ月程度ですが、上方でファンが回る乾燥器のほうが3ヶ月くらいと比較的長く使えます。

また湿気は季節的な要因もあるため、夏は1ヶ月・冬は3ヶ月ごとの交換が目安です。

乾燥剤には交換の目安となる青いシートがついているため、ピンクになったら交換してください。

補聴器ケース

補聴器ケースは補聴器を外して持ち運びするコンパクトなケース

補聴器ケースは、補聴器を外して持ち運びするコンパクトなケースです。

メガネケースと同じく必要な場面だけ補聴器を装用する時に携帯し、落下による衝撃や荷物による圧迫から補聴器を守ります。

常に補聴器の装用が欠かせない高度・重度難聴の人には補聴器ケースを携帯する機会は少ないですが、例えば旅行や帰省など自宅以外で泊まる時の保管として必要です。

その際にはシリカゲルなど、小さな乾燥剤も一緒に入れておくことをおすすめします。

補聴器ケースは防水対応のものもあり1,000円~3,000円ほどで購入できますが、イヤホンケースを代用することも可能です。

筆者は日帰り温泉や美容院へいく時など補聴器を外すことがある時にも補聴器ケースが必要なため、500円くらいのコンパクトなプラケースに100円ショップのシリカゲルを入れて持参しています。

ちなみに補聴器本体を購入する時に、補聴器ケースが付属していることもあるため確認してみてください。

補聴器によってはスマートフォンも必要

最新のデジタル方式補聴器の中には、スマートフォン(スマホ)のアプリと連携する機能が搭載されている器種があります。

環境に合わせて補聴器の音量・音質を調整できたり、スマホで再生した音楽や動画などの音声を補聴器から直接聴いたりすることも可能です。

アプリや補聴器の器種によっては、紛失した補聴器の位置情報や健康チェックなどのサービスもあります。

筆者はリモートで調整するほどの機能を必要としないため、スマホとアプリとの連携は行っていません。

最先端のデジタル方式補聴器はメリットも大きいですが、価格がより高額になるデメリットがあり、万が一故障した時のリスクなども含めて検討することをおすすめします。

補聴器のお手入れに必要な道具

補聴器は、お手入れをすることによって快適に使えたり長持ちしたりします。

補聴器のお手入れ・メンテナンスに必要な道具は、主に以下の通りです。

柔らかい布

補聴器表面の汚れを拭き取るためにクリーニングクロスやガーゼなどの柔らかい布があると便利

補聴器表面についた汚れを拭き取るために、メガネ拭きのような柔らかい布があると便利です。

乾いたティッシュでもいいですが、毛羽が補聴器本体に入り込んだり摩擦によるすり減りが生じたりする懸念があります。

そのため、クリーニングクロスやガーゼのような布のほうが安全です。

綿棒

綿棒は補聴器のメンテナンスで役立つアイテム

補聴器のメンテナンスにおいて、綿棒は日常のケアで役立つアイテムです。

補聴器本体をはじめ、電池を入れるホルダーの内側など汗や汚れが溜まりやすい部分を拭き取ります。

充電式補聴器の電気端子といった小さな部分などの皮脂や汚れを取り除くのに綿棒を使うと便利です。

ただし綿棒にアルコールなどをつけると故障の原因になるため、直接つけないでください。

補聴器専用の掃除ブラシ

補聴器専用の掃除ブラシは音の出口に溜まりやすい汚れや毎日の使用で付着した耳垢を落とすアイテム

補聴器専用の掃除ブラシは、歯ブラシを小さくしたような形のものが一般的です。

音の出口に溜まりやすい汚れや毎日の使用で付着した耳垢を落とすために使います。

音の出口が詰まると音が出なくなる故障の原因となるため、補聴器専用のブラシで定期的にお手入れをすることが補聴器の性能を維持するために重要です。

他にも音を取り込むマイク部分の穴周りのゴミを取り除いたり、耳せんに開いているベント(空気穴)の詰まりを掃除したりします。

耳かけ型・耳あな型補聴器の器種によっては、空気穴に挟んでいるチップ(フィルター)を外して掃除することも可能です。

補聴器専用のクリーニングシートやスプレー

必須ではないが補聴器専用のクリーニングシートやクリーニングスプレーもある

補聴器を衛生的に保ったり補聴器本体の落ちにくい汚れを拭き取ったりするために、補聴器専用のクリーニングシートやクリーニングスプレーがあります。

補聴器のお手入れは長持ちするために重要な作業ですが、デリケートな精密機器であり医療機器でもあります。

可能であればブラシやスプレーなどの小道具を用意せずに、補聴器を購入した販売店での定期的な点検・メンテナンスついでにクリーニングしてもらったほうが安全です。

補聴器のお手入れ・留意点

医療機器でもある補聴器はこまめなメンテナンスを行うことで本来の性能を十二分に発揮する

しっかりメンテナンスがされている機械は安全かつ快適に使用することができるほか、十分な性能を発揮できるとともに故障が少なく長持ちさせることが可能です。

精密機器である補聴器も例外ではありません。

医療機器でもある補聴器は、こまめなメンテナンスを行うことで本来の性能を十二分に発揮するものです。

補聴器のお手入れ・メンテナンスは、毎日やることから月1回もしくは年に数回のペースまであります。

乾燥

補聴器は本体内部に電子部品を使っており、電気を使用して動くため湿気に弱い性質があります。

補聴器の装用時は耳穴を塞ぐことになるため、湿気が溜まりやすくなります。

とくに耳あな型補聴器は本体そのものを耳穴に差し込むことになるため、湿気によって本体内部の部品がより故障しやすいのです。

そのため補聴器をつけない時や就寝する時には本体の電池ケースを十分に開けた状態で、乾燥ケースまたは乾燥器に入れて密閉し乾燥させる必要があります。

湿度の高い洗面所や浴室などに放置しないようにすることはもちろん、夏の汗や冬場に起こりやすい結露にも注意が必要です。

近年では撥水・防水加工されている補聴器も登場しており水分・湿気による故障が少なくなっていますが、確実な安全のためにも過信せず乾燥させるようにしましょう。

電池の交換

電池式の補聴器は、電池を電源にして機能しています。

補聴器本体と同じく電池も湿気に弱い部品のため、汗や雨などがついた場合はすぐ拭き取ってください。

電池の寿命は補聴器・電池の種類や補聴器を装用する頻度によって異なりますが、聞こえにくいと感じたら早めの電池交換がおすすめです。

筆者が使用している耳あな型補聴器は、電池の残量が残り少なくなった時にアラーム音が鳴る仕様のためその時に電池を交換しています。

電池を交換する際は新しい電池のシールをはがし、ほこりなどで空気孔を塞ぐことがないようにしましょう。

またはがしたシールの粘着が電池に残っていることがあるため、ティッシュなどで拭き取ってから交換したほうが聞こえがいいです。

充電

充電式の補聴器は、補聴器をつけない時や就寝する時には充電が必要です。

充電忘れにより補聴器が1日使えないことになっては困るため注意してください。

掃除

精密機械である補聴器は、ほこりや汚れに敏感です。

汚れた手で触ったり砂埃りが立つような場所で使用したりした時は、適度に乾いた布で拭き取るようにしてください。

アルコールやウェットティッシュは故障の原因になるため、拭き取る布や綿棒に直接つけてはいけません。

プロによる点検・分解掃除

補聴器の点検・分解掃除(オーバーホール)を定期的に行うことで、故障を防いだり補聴器の寿命を延ばしたりすることができます。

そのため、補聴器を購入した店で音の調整を兼ねて補聴器の清浄・メンテナンスを依頼することも検討してください。

できれば2~3ヶ月に1度は補聴器を購入した店で点検・掃除してもらい、1年に1度くらいの頻度で分解掃除すると安心です。

筆者も定期点検に出向き、必要があれば分解掃除をしてもらっています。

お手入れの際の留意点

補聴器は、精密な電子部品を使用している医療機器です。

自分でお手入れすることもできますが、万が一の手違いで傷つけたり落としたりしてしまうと故障や修理になる恐れがあります。

外側を軽く拭き取るだけなら問題ありませんが、掃除用のブラシを使ったり空気の通るチップなど部品を外して掃除したりする時は注意が必要です。

細かなお手入れは、できるだけ販売店で清浄・点検メンテナンスをしてもらうことをおすすめします。

筆者は前述のブラシやスプレーを使ったお手入れや掃除はせずに、2~3ヶ月に1度の頻度で音の調整を行うついでに点検・掃除をしてもらっています。

補聴器と一緒に使う備品の重要性まとめ

電子部品で構成された精密機器であり、医療機器でもある補聴器。

補聴器の耐用年数(寿命)は5年とされているため、できるだけ長く使えるように自分ができる範囲で日々のお手入れをすることが必要です。

筆者は補聴器の耐用年数が5年と知らずに、耳かけ型補聴器を最長10年・耳あな型補聴器は最長7年使っていた経緯があります。

いま思うと部品交換が続いていたため、いくら物持ちがいいとはいえ補聴器から得られる音が悪くなっていたのを放置していました。

補聴器の性能を存分に発揮するためには日頃のお手入れをはじめ、正常な部品で自分の聴力を補えるようにすることが重要です。

可能であれば、補聴器を購入した販売店で定期的な点検・分解掃除も積極的に活用していきましょう。

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この記事を書いた人

つむぎのアバター つむぎ クリエイター

重度難聴で耳あな型補聴器を装用
聴覚障害者として身体障害者手帳3級を所有
本業・副業ともにWebを中心としたデザイン制作

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