障害者割引で芸術・文化に触れる!観覧料が安い東京都内の博物館・美術館情報(一例)

観覧料を半額または無料で芸術・文化に触れる!障害者割引が使える東京都内の博物館・美術館情報(一例)

全国各地にある博物館や美術館では入館料・観覧料がかかりますが、障害のある人が利用する際には通常よりも割引または無料で入場できることをご存知でしょうか。

東京都内でも障害者であることを証明するものがあれば、以下のように博物館や美術館での入館料・観覧料が半額または無料です。

分類施設名称の例障害者の観覧料
博物館東京国立博物館など無料
美術館国立新美術館など半額または無料

東京都の三大美術館ともいわれる国立新美術館・東京都美術館・東京国立博物館でも、障害のある人はほぼ無料で観覧が可能です。

また、障害者本人に同行する付き添いの人や介助者も割引または無料で入館できることがあります。

この記事では、東京都内にある博物館や美術館の入館料・観覧料における障害者割引について紹介します。

家族や友人、仲間などとお手軽に芸術や美術の展示物観賞を楽しむご参考になれば幸いです。

目次

東京国立博物館

東京国立博物館は、上野恩賜公園内にある日本で最も長い歴史をもつ博物館です。

日本と東洋の美術品と考古のさまざまな作品を幅広く所蔵・展示しており、その数は12万点を超えます。

6つの展示館に分かれ、本館では日本美術、平成館では日本の考古、東洋館では東洋美術、法隆寺宝物館では法隆寺献納宝物を展示しています。

また特別展や催し物会場となる表慶館、敷地外に洋画家黒田清輝の作品を展示する黒田記念館があります。

日本美術の歴史を網羅的に見ることができ、とくに国宝や重要文化財の数は日本随一です。

観覧料

東京国立博物館の観覧料は、東博コレクション展という平常展と特別展に分かれています。

東博コレクション展(平常展)の観覧料

区分観覧料
一般1,000円
大学生500円
障害者無料

身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれかの交付を受けている障害者本人とその介護者1人は無料で観覧できます。

特別展や企画展などの観覧料

特別展や企画展については展示スケジュールを確認したところ、東博コレクション展の観覧料と同じ扱いだったり一般料金で2000円台と高額だったりします。

しかし、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の各種手帳をもつ本人とその介護者1人は観覧料を無料とするところが多いです。

ただし例外もありますので、事前に東京国立博物館公式サイトの各展示情報を確認してください。

開館時間

9:00~17:00(最終入館は16:30)

休館日

  • 毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌平日休館)
  • 年末年始(12月下旬~1月1日)

臨時休館・臨時開館となる場合があるため、公式サイトで確認してください。

交通アクセス

所在地東京都台東区上野公園13-9
交通アクセスJR線「上野」駅(公園口)より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅より徒歩15分
京成線「京成上野」駅より徒歩15分
公式サイト東京国立博物館

国立科学博物館

国立科学博物館は、自然史・科学技術史を専門とする日本で唯一の国立博物館です。

上野恩賜公園内にあり、日本とアジアにおける科学系博物館の中核施設としての役割も担っています。

自然史と科学技術史に関する調査・研究と標本や資料の収集・保管・展示を行うほか、恐竜から宇宙開発技術までフォトジェニックな展示が多数です。

入館料

国立科学博物館の入館料は、常設展示や特別展、企画展など展示内容によって異なります。

常設展示の入館料

区分個人団体(20人以上)
一般・大学生630円510円
高校生以下無料無料
障害者無料

身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・障害者福祉サービス受給者証・自立支援医療受給者証・通所(入所)受給者証・特定医療費(指定難病)受給者証・被爆者手帳・戦傷病者手帳をもつ本人1人につき、介護者1人も入館無料です。

特別支援学校や障害者福祉施設などの団体入館については、入館料免除の制度がありますので直接問い合わせてみてください。

特別展や企画展などの入館料

特別展や企画展については展示スケジュールを確認したところ、常設展の入館料と同じ扱いだったり2000円台と高額だったりします。

しかし、上記の各種手帳をもつ本人とその介護者1人は入館料無料とするところが多かったです。

ただし例外もありますので、事前に国立科学博物館公式サイトの各展示情報を確認してください。

開館時間

9:00~17:00(最終入館は16:30)

休館日

  • 毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌火曜日休館)
  • 年末年始(12月28日~1月1日)

特別展の開催中は、休館日が変更になることがあります。

交通アクセス

所在地東京都台東区上野公園7-20
交通アクセスJR線「上野」駅(公園口)より徒歩5分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅7番出口より徒歩10分
京成線「京成上野」駅正面口より徒歩10分
公式サイト国立科学博物館

国立新美術館

国立新美術館は、六本木にある日本で5館目の国立美術館です。

14,000平方メートルの国内最大級の展示スペースをを生かした多彩な展覧会の開催、アート関連の情報発信などを行っています。

大波のようにうねるガラスカーテンウォールと天井高21.6メートルの明るいアトリウムに囲まれた内観には多くの人が見惚れてしまうほどです。

館内には12の展示室、アートライブラリー、講堂、研修室などのほか、レストランやカフェ、ミュージアムショップなどの付属施設も充実しています。

観覧料

国立新美術館の観覧料は、企画展や公募展によって異なります。

障害者の観覧料についても企画展や公募展によって異なりますが、直近の展示スケジュールを確認したところ無料で観覧できます。

身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳などを提示することで、障害者本人と付き添いの人(1人または2人)の観覧料が無料です。

ただし例外で展示内容によっては有料としている場合もありますので、事前に公式サイトなどで確認してください。

国立新美術館では、補助犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)同伴の入館が可能です。

補助犬については、下記記事をご参考ください。

開館時間

10:00~18:00(最終入館は17:30)

展覧会や美術団体によって観覧可能な時間が異なる場合がありますので、公式サイトの各展示情報を確認してください。

休館日

  • 毎週火曜日(火曜日が祝日・振替休日の場合は開館、翌平日休館)
  • 年末年始

交通アクセス

所在地東京都港区六本木7-22-2
交通アクセス東京メトロ千代田線「乃木坂」駅改札6出口(美術館直結)
東京メトロ日比谷線「六本木」駅4a出口より徒歩約5分
都営地下鉄大江戸線「六本木」駅7出口より徒歩約4分
公式サイト国立新美術館

国立西洋美術館

国立西洋美術館は、上野恩賜公園内に位置する西洋美術専門の美術館です。

松方コレクションを基礎に、ルネサンスから20世紀半ばまでの西洋絵画、彫刻、版画、素描などを所蔵しています。

松方コレクションとは川崎造船所社長だった松方幸次郎が集めた美術品のコレクションで、モネやルノワールなど印象派の絵画、ロダンの彫刻など西洋美術史を代表する作品を鑑賞できます

フランスの建築家ル・コルビュジエが日本で唯一設計した建築物として世界遺産に登録されており、西洋美術の流れを展望できる貴重な施設です。

観覧料

国立西洋美術館の観覧料は、常設展や企画展によって異なります。

常設展における観覧料

区分個人団体(20人以上)
一般500円400円
大学生250円200円
高校生以下無料
65歳以上無料
障害者無料

障害者の常設展における観覧料は、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳などを提示することで障害者本人と付き添いの人(1人)は無料です。

団体(20名以上)での観覧を希望する場合は、事前の予約が必要ですので注意してください。

企画展における観覧料

期間限定で開催される企画展の観覧料はテーマや主催する団体によって異なり、2000円を超える高額な展示会もあります。

しかし障害者の企画展における観覧料は、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳など各種手帳を提示することで障害者本人と付き添いの人(1人)は無料で観覧が可能です。

ただし例外で有料としている場合もありますので、事前に公式サイトなどで確認してください。

また国立西洋美術館では、補助犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)同伴の入館が可能です。

補助犬については、下記記事をご参考ください。

開館時間

9:30~17:30(最終入館は17:00)

休館日

  • 毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は開館、翌平日休館)
  • 年末年始(12月28日~1月1日)

その他、臨時で開館・休館することがあります。

交通アクセス

所在地東京都台東区上野公園7-7
交通アクセスJR線「上野」駅(公園口出口)より徒歩1分
京成電鉄京成「上野」駅より徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅より徒歩8分
公式サイト国立西洋美術館

東京都美術館

東京都美術館は、日本初の公立美術館として開館された東京を代表する都立美術館です。

国内外の名品を楽しめる特別展をはじめ多彩な企画展や美術団体による公募展など、年間を通して約280もの展覧会を開催しています。

緑豊かな上野恩賜公園内にあり、モダニズム建築の建物がライトアップされ神秘的な雰囲気を醸し出すなど幅広い世代にアートに触れる楽しみを届けている美術館です。

観覧料

東京都美術館の観覧料は、特別展や企画展・コレクション展など展覧会によって異なります。

展示スケジュールを確認したところ、一般の人でも無料で観覧できる展覧会もあれば2000円台にもおよぶ高額な特別展覧会もあります。

しかし身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳を提示することで、障害者本人と付き添いの人(1人まで)は無料で観覧可能です。

ただし例外で有料としている場合もありますので、事前に公式サイトなどで確認してください。

開館時間

9:30~17:30

休館日

  • 第1・第3月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日休館)
  • 年末年始(12月29日~1月3日)

交通アクセス

所在地東京都台東区上野公園8-36
交通アクセスJR線「上野」駅公園改札より徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」7番出口より徒歩10分
京成電鉄「京成上野」駅より徒歩10分
公式サイト東京都美術館

他に障害者が無料入館できる東京都内の博物館・美術館

他に障害者が無料で入館できる東京都内の博物館・美術館は、以下の通りです。

東京国立近代美術館(千代田区)

東京国立近代美術館は、東京都で一番大きい美術館とされ絵画・版画・水彩・素描・彫刻など13,000点以上の所蔵数を誇ります。

東京国立近代美術館の障害者における入館料は、障害者手帳をもつ人とその付添者(1名)は入館無料です。

所蔵作品展やコレクションといった常設展示のほか特別展や企画展も最近のスケジュールでは入館無料ですが、念のため公式サイトの各展示会情報を確認してください。

所在地東京都千代田区北の丸公園3-1
公式サイト東京国立近代美術館

森美術館(港区)

森美術館は、六本木ヒルズにある国際的な現代アートの美術館です。

現代美術を中心に世界の先鋭的な美術や建築、デザインなどの独自の視点で多彩な展覧会を企画しています。

六本木ヒルズ森タワーの最上階(53階)に位置していますが、52階には森アーツセンターギャラリーと東京シティビューがあります。

森美術館の障害者における入館料は、障害者手帳をもつ人とその介助者(1名まで)は無料です。

またオンラインによる日時指定券(事前予約)の申し込みは不要のため、直接美術館・展望台チケット/インフォメーション(六本木ヒルズ森タワー3階)にて障害者手帳を提示する形となります。

所在地東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー
公式サイト森美術館

江戸東京たてもの園(小金井市)

江戸東京たてもの園は、東京・小金井の都立小金井公園内にある野外博物館です。

文化的価値の高い江戸・東京の歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示しています。

スタジオジブリが「千と千尋の神隠し」の制作にあたって参考にした場所でもあり、園内を歩けばまるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえる人気のスポットです。

身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をもっている本人とその付き添いの人2人は無料です。

所在地東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
公式サイト江戸東京たてもの園

障害者割引が適用される博物館・美術館まとめ

東京都内で数多く点在する博物館・美術館では、障害者に関する各種手帳を提示することで本人と同行する人は割引または無料で観覧できることが多いです。

常設展だけでなく、期間限定で開催される企画展や特別展などでも無料で観覧できることがあります。

ゴッホやミロなど世界的に知られる画家の作品も一般料金より安く観賞できるのは嬉しいですね。

東京都内に限らず関東圏や他の都道府県でも障害のある本人と付き添いの人が無料・割引で観覧できる博物館・美術館もありますので、公式サイトなどでチェックしてみてください。

週末の休みや観光のついでにアートがあふれる施設内で、家族や友人などと一緒に文化や芸術を観覧しながら過ごしてみてはいかがでしょうか。

以下の記事では、障害のある人が無料で入園できる東京都内の公園や庭園、植物園を紹介していますので併せてお読みください。

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この記事を書いた人

つむぎのアバター つむぎ クリエイター

重度難聴で耳あな型補聴器を装用
聴覚障害者として身体障害者手帳3級を所有
本業・副業ともにWebを中心としたデザイン制作

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