
電池式補聴器を購入した後は、補聴器専用の空気亜鉛電池(以下、空気電池)を定期的に交換する必要があります。
そんな補聴器専用の空気電池は、補聴器本体のメーカー直営店以外でも購入できることをご存知でしょうか。
実際、筆者も最近まで補聴器を購入したメーカー直営店で定期点検を受けるついでに空気電池を購入していました。
しかしあるきっかけで、直営店で購入するよりも安く購入できることを知ったのです。
この記事では、補聴器専用の空気電池をお得に購入できる手段を紹介します。
保険適用もなく補助制度の対象外で自費負担となる空気電池の購入費用をできるだけ安く抑えるご参考になれば幸いです。
以下の記事では、補聴器用空気電池の特徴や性質・保管方法などの基本概要について紹介していますので併せてお読みください。

補聴器用空気電池の購入について

補聴器専用の空気電池を購入する際は自費負担となりますが、工夫次第では費用負担を軽減できます。
ここでは、補聴器用空気電池の購入にあたって留意すべき点と筆者の購入体験を紹介します。
補聴器専用の空気電池は自費負担
補聴器専用の空気電池を購入する際は、自費負担となります。
空気電池の定価価格は、8個入り・1パックで約1,200円が相場です。
電池寿命は空気電池の種類や使用環境によって個人差がありますが、長くて8~10日程度もちます。
例えば両耳分の空気電池を使用する場合に約1ヶ月で1.7パックを消費するため、年間で20パック使うことを仮定すると24,000円の出費になります。
補聴器用空気電池の購入代金は消耗品費となることもあり、実は保険適用もなく補助制度の対象外です。
また、年間医療費が10万円を超えた場合に確定申告ができる医療費控除の対象にもなりません。
なお補聴器本体の購入費用については、一定の条件を満たした場合に医療費控除の申告が可能です。
医療費控除については、別記事で解説します。
空気電池は直営店以外でも購入可能
補聴器専用の空気電池は、補聴器の本体を購入したメーカーの直営店でしか購入できないと思っている人も多いのではないでしょうか。
実際、筆者もこれまで補聴器を購入したメーカー直営店で定期点検・メンテナンスを受けるついでに、次回の来店までに消費することを想定して空気電池2~3パックをまとめ買いしていました。
しかし、あるきっかけで空気電池をメーカー直営店で直接購入するよりも安く買えることを知ったのです。
家電量販店での購入体験
ある日に職場で電池切れが起き、予備として携帯している電池パック内が空だったため会社の近くで補聴器専門店を探すも見つかりません。
そこで、大手の家電量販店ともされるビックカメラを訪れました。
店内の補聴器・メガネコーナーでR社の空になった電池パッケージを見せて同じ商品を買い求めようとしたところ、差し出されたのはパッケージデザインの違う他社の電池商品でした。
店員さんによると、同じ品番の空気電池ならビックカメラのオリジナル商品のほうが安いと説明してくれました。
その価格は1パック352円(税抜)で、R社の直営店で購入している空気電池は1,200円(税抜)のため約3倍もの価格差だったのです。
この時に補聴器用の空気電池は種類によって品番が決まっており、補聴器本体のメーカー関係なく同じ品番であれば問題なく使えることを知りました。
また同時に、R社の空気電池はブランド価値を加えて販売していることに気づいたのです。
それ以降、補聴器専用の空気電池はビックカメラで購入しています。
補聴器用空気電池の購入方法は3つ

補聴器専用の空気電池を購入するには3つの方法があり、以下の通りです。
補聴器販売店で直接購入する
補聴器専用の空気電池は、基本的に補聴器本体を販売するメーカー直営店や補聴器専門店で購入できます。
筆者もメーカーR社(以下、R社)の補聴器を使用しているため、本体の定期点検・メンテナンスで直営店を訪れたついでに8個入りの空気電池2~3パックをまとめ買いしていました。
家電量販店やメガネ店で購入する
補聴器専用の空気電池は、前述で筆者体験を詳記した通り家電量販店でも購入が可能です。
正直いうと補聴器販売店で購入するのが一番確実ですが、ビックカメラやヨドバシカメラ、ヤマダ電機にも補聴器用の空気電池が置いてあります。
またメガネ店でも販売されており、大手メガネチェーンのパリミキでも自社ブランドの補聴器を提供しています。
全ての家電量販店やメガネ店で販売されているとは限りませんが、補聴器を販売している店舗であれば購入が可能です。
パリミキの補聴器販売については、別記事で紹介します。
オンライン通販で購入する
補聴器専用の空気電池は、Amazonや楽天市場などのオンラインショップでも購入が可能です。
ただし高くても1パックで1,200円程度のため送料がかかることから、一般的に5~10パックのまとめ売りが多く見られます。
それでも1パックの価格で見ると実店舗やメーカー販売の価格より安いため、出品しているショップの評価をしっかり確認しながら購入を検討してもいいでしょう。
補聴器用空気電池PR48(13)の購入例・比較


補聴器用の空気電池は、全部で4種類あります。
空気電池の種類については後述することにして、ここでは筆者が利用している空気電池PR48(13)を例にお得な購入方法を比較解説します。
空気電池を単品購入した時の価格比較
筆者が利用する空気電池PR48(13)の価格を、R社直営店・ビックカメラのオリジナル商品・ビックカメラのR社商品で表にしましたので比較してみてください。
| 項目 | R社直営店 | ビックカメラ(R社商品) | ビックカメラ(オリジナル商品) |
|---|---|---|---|
| 1パックの電池個数 | 8個入り | 8個入り | 6個入り |
| 価格(税込) | 1,320円 | 1,180円 | 388円 |
| 単価(税込) | 165円 | 148円 | 64円 |
| 備考 | ドイツ製 | ドイツ製 | イギリス製 |
補聴器と同じR社の直営店でPR48(13)の空気電池を購入すると、メーカー販売価格(定価)となるため8個入りの1パックで1,320円になります。
大手家電量販店のビックカメラではR社の空気電池も販売しており、その価格は1,180円でした。
一方でビックカメラではオリジナルブランドの商品として補聴器用の電池を販売しており、同じPR48(13)の空気電池で6個入りの1パックが388円なのです。
一見するとメーカーが販売する商品のほうが電池が2個多い8個入りで安く思えますが、単価にすると1個165円になります。
そこで、ビックカメラオリジナルの6個入り空気電池を単価にすると1個64円になりお得なのです。
ビックカメラのオリジナル商品と聞くと品質に不安を抱く人も多いかもしれませんが、筆者が使用してみた時点でとくに問題なく使用できています。
それでもビックカメラのオリジナル商品が不安な場合は、ビックカメラで販売されているR社の空気電池を購入したほうがビックカメラのポイントも貯まるためお得です。
ちなみにR社の空気電池はドイツ製、ビックカメラオリジナルの空気電池はイギリス製で日本製ではありませんので大きな差はないといえます。
空気電池を10パック購入した時の累計比較
では、空気電池PR48(13)を1年間で購入した場合の合計で見るとどうでしょうか。
空気電池PR48(13)を年間で10パック購入した場合の累計価格は、以下の通りです。
| 項目 | R社直営店 | ビックカメラ(R社商品) | ビックカメラ(オリジナル商品) |
|---|---|---|---|
| 1パックの電池個数 | 8個入り | 8個入り | 6個入り |
| 1パックの価格(税込) | 1,320円 | 1,180円 | 388円 |
| 10パックの累計価格 | 13,200円 | 11,800円 | 3,880円 |
| 単価(税込) | 165円 | 148円 | 64円 |
R社の直営店でPR48(13)の空気電池10パックを直接購入した場合は、メーカー販売価格(定価)となり13,200円になります。
一方で同じ空気電池PR48(13)をビックカメラのオリジナル商品で購入すると、3,880円で4,000円を切る計算です。
ビックカメラオリジナル商品の品質が不安な人は、ビックカメラでR社の空気電池を購入しても10パックで11,800円のため、メーカー直営店で購入するより1,400円安くなります。
仮に両耳分の補聴器に必要な空気電池を年間で100個使うとした場合にR社直営店では16,500円、ビックカメラのオリジナル商品を購入すると6,400円となるため倍以上の差がつきます。
つまり、ビックカメラのオリジナル商品を購入したほうが1万円も浮くのです。
この記事ではビックカメラを例にしていますが、他の家電量販店での販売価格は異なる場合があるため確認してみてください。
他メーカーの空気電池PR48(13)価格比較表
参考に他の補聴器メーカーにおける空気電池PR48(13)の価格比較は、一例として以下の通りです。
| メーカー | メーカー販売価格 | ビックカメラでの販売価格 | オンライン通販 |
|---|---|---|---|
| シグニア(6個入り) | 1,320円前後 | 822円 | 1,180円 |
| パナソニック(6個入り) | 1,452円 | 1,020円 | 700円 |
| リオネット(8個入り) | 1,320円 | 1,180円 | 880円 |
| フォナック(6個入り) | 1,320円 | 販売なし | 198円 |
| GNリサウンド(6個入り) | 1,320円前後 | 販売なし | 460円 |
補聴器用の空気電池は、Amazonや楽天市場などのオンライン通販でも出品ショップごとに価格が異なるもののパナソニック、シグニア、フォナック、GNリサウンド製ともに安く販売されています。
ただし消費期限がわからない懸念があり、送料がかかる場合があることと5~10パックのセット売りで展開されていることが多いため注意が必要です。
補聴器用空気電池の購入に関する注意点
最後に、補聴器専用の空気電池を購入するにあたって抑えておきたい注意点を簡潔に紹介します。
補聴器用空気電池の特徴
近年で販売されている補聴器用の空気電池は、環境に配慮した無水銀タイプです。
従来品では製造から1年半の使用期限だったのが3年に延びたものの、水銀不使用になったために電池寿命は短くなります。
ただしR社の空気電池の場合、従来品が6個入りパックだったのに対して無水銀タイプは8個入りパックでコスト負担は変わらないとのことです。
とはいえ、前述の通りビックカメラの6個入りでも3分の1で買えるのは大きいといえます。
補聴器用の空気電池を定期的に購入している人は、前述の通りメーカー販売店とお近くの家電量販店、オンライン通販と比較検討してみてください。
空気電池のまとめ買いはおすすめしない
オンラインショップでは補聴器用の空気電池を5~10パックのまとめ売りをしている出品ショップが多いですが、まとめ買いはおすすめしません。
補聴器用の空気電池には、実は使用期限があります。
使用期限が過ぎた電池を使用することには問題ありませんが、通常より発電が弱く寿命が短くなる点には注意が必要です。
使用期限は製造から約2~4年が目安で、パッケージの裏に使用推奨期限が記載されていますのでチェックしてみてください。
筆者はR社で補聴器を購入した際の特典として、8個入りの空気電池を10パック(計800個)もらったことがあります。
気がついたら使用期限を過ぎていた電池もあり、音の出力がいつもより弱く電池寿命も通常で10日程度もつはずが1週間ももちませんでした。
おそらく売れ残った使用期限の近い空気電池を本体の購入特典にしたのだと察しますが、空気電池は3~4パックずつ2~3ヶ月おきに購入するのがおすすめです。
補聴器用の空気電池は4種類

補聴器用の空気電池は4種類あり、以下のように品番が決まっています。
| 空気電池の品番 | シールの色 | 使用する補聴器のタイプ |
|---|---|---|
| PR536(10A) | 黄色 | 耳穴の奥につけるCICタイプ |
| PR41(312) | 茶色 | 小型の耳かけ型や耳あな型 |
| PR48(13) | オレンジ色 | 耳かけ型や耳あな型 |
| PR44(675) | 青色 | 高出力の耳かけ型 |
補聴器のタイプによって、空気電池の品番は上記4種類で決まっています。
上から順に電池のサイズが大きくなり、補聴器のメーカー関係なく同じ品番であれば使用ができます。
一番小さいPR536(10A)は、電池寿命が約4日程度です。
そのため、年間にすると筆者が利用するPR48(13)より多く購入する必要が生じますので注意してください。
補聴器専用電池の種類については、下記記事もご参考ください。

一般電池では補聴器に利用できない
100円ショップやホームセンターなどで通常の乾電池と一緒に販売されているボタン電池は一般電池のため、補聴器用の電池として使うことはできません。
一般のボタン電池は補聴器用のボタン電池と形状が似ていますが、性質も電圧も異なります。
一般的なボタン電池を補聴器に使うと、故障の原因になるため補聴器用空気電池として販売されている商品以外は絶対に使用しないでください。
補聴器専用の空気電池に関する詳しい基本特徴や性質については、下記記事もご参考ください。

補聴器用空気電池のお得な購入術まとめ

補聴器専用の空気電池は、同じ品番であれば補聴器本体のメーカーに合わせる必要はありません。
空気電池は4種類あり、補聴器のタイプによってPR536(10A)・PR41(312)・PR48(13)・PR44(675)のいずれかです。
何を使うにしても同じメーカーで揃えたほうが安心だと考える人もいますが、もし補聴器用の空気電池だけでも購入費用の負担を軽減したい時には家電量販店やオンラインショップをチェックしてみてください。
以下の記事では、補聴器に必要な備品・消耗品について紹介していますので併せてお読みください。

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