
聴力を補う補聴器には、電池式と充電式の2種類が存在するのをご存知でしょうか。
従来から電池式の補聴器が主流でしたが、近年では電池交換の必要がない充電式の補聴器を販売するメーカーが増えてきました。
とはいえ、まだまだ市場では電池式の補聴器が多数を占めているのが現状です。
そこで補聴器の購入を検討する際に、必ず電池式か充電式かを選ぶことになります。
しかし電池式と充電式の違いがよくわからない、どちらを選んだらいいのか迷うという人もいるのではないでしょうか。
この記事では電池式補聴器と充電式補聴器の特徴やメリット・デメリットを交えながら、双方の違いや比較から見る選び方とおすすめの人を解説します。
筆者が電池式補聴器を選ぶ理由と見解も述べますので、電池式と充電式のどちらがいいのか補聴器を購入する際の参考にしてください。
補聴器は電力で動く機器
補聴器は、電力をエネルギーとして動く機器です。
従来は電池式が主流でしたが、近年では充電式も登場しています。
ここでは電池式補聴器と充電式補聴器とは何か、それぞれの特徴を説明します。
電池式補聴器の特徴
電池式補聴器は、発電の機能をもつ電池の出し入れによって電源のオンオフ切り替えが可能になる補聴器です。
補聴器に使用する電池は一般的に見られる細長い形状の電池ではなく、丸いボタンに似た「空気亜鉛電池」が使われます。
略して「空気電池」とも呼ばれますが、補聴器専用の電池は見た目がゲーム機などで用いられるボタン電池に似ていて間違えやすいため注意が必要です。
電池式補聴器に使用する空気亜鉛電池
電池式補聴器に使用する空気亜鉛電池(空気電池)は、プラスの電極に開いている小さな穴から空気が入ることで発電する仕組みです。
この穴は購入時にシールで塞がれており、補聴器に入れる際にシールを剥がすことで発電します。
空気亜鉛電池には、以下の4種類があります。
| 品番 | シールの色 | 使用する補聴器のタイプ |
|---|---|---|
| PR536(10A) | 黄色 | 耳穴の奥につけるCICタイプ |
| PR41(312) | 茶色 | 小型の耳かけ型や耳あな型 |
| PR48(13) | オレンジ色 | 耳かけ型や耳あな型 |
| PR44(675) | 青色 | 高出力の耳かけ型 |
いずれも大きさや機能が異なり、電池に貼られたシールの色で見分けられます。
空気亜鉛電池は、電圧の変化が少なく容量の大きいのが特徴です。
補聴器は長時間、一定に作動する必要があるため、電圧の変化が少ない大容量の空気亜鉛電池が適しています。
充電式補聴器の特徴
充電式補聴器は、専用の充電器でバッテリーを充電して繰り返し使用する補聴器です。
2019年以降に発売された電池式補聴器は、通信アンテナで電波を送受信するなど高性能化していることから電池の消耗が激しくなってきました。
早くなってしまった電池の減りに対応するために、発売されたのが充電式補聴器です。
充電式補聴器に使用する充電器とバッテリー
充電式補聴器は、バッテリーが内蔵されているものの充電の際にバッテリーを取り出す必要はありません。
携帯電話やスマートフォンと同じように、就寝前や補聴器を使わない時に補聴器本体のまま充電器にセットしておくだけでバッテリーが充電される仕組みです。
次項では、電池式補聴器と充電式補聴器それぞれのメリット・デメリットから違いを比較していきます。
電池式補聴器のメリット
電池式補聴器は、空気電池の発電によって使用できる補聴器です。
比較的シンプルな電池式補聴器には、どんなメリットがあるのでしょうか。
使いたい時にすぐ使える
電池式補聴器は、電池を入れ替えればその場ですぐに最大性能で使えるという手軽さと即効性が大きなメリットです。
充電式補聴器のように充電が必要ないため、数時間待つ必要がありません。
電池式は電池があればいつでも使用でき、予備の電池を持ち歩いていればシールを剥がして入れ替えるだけで数十秒〜1分後には再び使用可能になります。
充電器を持ち運ぶ必要がないため、会議中や食事中のほか外出・外泊先で電池が切れても安心です。
多様なデザイン
電池式補聴器は、多様なデザインやサイズから耳の状態や見た目の好みに合わせて選択肢が広いです。
充電式補聴器に比べて本体を小型化しやすく、とくに耳あな型補聴器は耳奥に完全に隠れるCICタイプや耳の穴に収まるカナルタイプがあります。
耳の裏に本体を隠す耳かけ型補聴器も非常に目立ちにくく、カラーバリエーションも豊富です。
購入時のコストが低い
電池式補聴器は充電式補聴器に比べると充電器を必要としないため、初期購入時のコストが低いです。
また充電機能を必要とせず充電池を内蔵していない分、補聴器の本体価格が充電式に比べて安価に抑えられます。
災害時や緊急時に安心
電池式補聴器は、万が一地震などの災害で停電が起きた場合でも電池のストックがあれば長期間使い続けることができます。
充電器を使えない状況でも、電池式補聴器であれば手元にある電池で補聴器の使用を継続可能です。
昨晩、充電器にセットし忘れたという朝でも新しい電池に入れ替えればすぐに1日使えます。
また旅行中や移動中に充電できる場所(コンセント)を探すストレスもありません。
電池式補聴器のデメリット
一方、電池式補聴器のデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
電池交換の細かい作業が大変
電池式補聴器は、電池の交換が必要なため充電器に補聴器をセットするだけの充電式に比べると煩雑です。
補聴器本体から小さなボタン電池を毎日出し入れしたり定期的に交換したりすることで、細かい作業が苦手な人にとっては負担になることがあります。
しかし、電池を扱うことに慣れている人や手先が器用な人にとっては問題にならないでしょう。
電池を購入する手間やコストが発生する
電池式補聴器に必要な電池は消耗品のため、1パック(約6~8個入)1,200円程度を定期的に購入し続けることになります。
空気電池の寿命がおよそ1週間だとした場合に片耳装用であれば1ヶ月に4個、両耳装用であれば8個の電池が必要です。
店舗へ買いにいく手間やネット注文時の送料など、小まめな買い足しや頻繁な電池交換に伴う手間とコストがかかります。
汗や汚れなどでの故障リスクが高い
電池式補聴器は、電池交換のために開閉するホルダー部分の構造上で完全な密閉が難しく、汗や湿気が内部に入り込みやすいです。
入った水分や湿気が原因で、内部の電子部品や接点(端子)が錆びたり腐食したりすることで音が入らなくなる故障につながります。
とくに運動などで汗をかきやすい人は、点検・メンテナンスを定期的に行うといった注意が必要です。
充電式補聴器のメリット
充電式補聴器は、専用の充電器を使用して寝る前や使用しない時間などに自宅で充電することで日中使用できる補聴器です。
就寝前などに充電しておくことで日中使用できる充電式補聴器には、どんなメリットがあるのでしょうか。
汗や水に強い
充電式補聴器は、電池式補聴器に比べると汗や水に強いです。
充電式には電池を入れるための場所が必要ないことから、補聴器本体に継ぎ目がほとんどありません。
そのため、本体内部に汗や水が入り込むリスクを減らせます。
また電池交換が不要なため、電池交換時に生じる手間だけでなく埃や皮脂汚れの侵入を防ぐこともできます。
電池切れの心配がない
充電式補聴器は、就寝時に充電しておくことで日中に電池切れが起こる心配がありません。
面談や商談、会議など重要な局面の途中で電池切れの心配がないといえます。
充電するだけで扱いやすい
充電式補聴器は、操作性が高く取り扱いやすいこともメリットの1つです。
補聴器の技術が進化していく中で本体も小さくなっているため、とくに子どもや高齢の人にとって小さな電池の交換を行うことに難しさを感じる人もいるでしょう。
充電式補聴器は、スマートフォンと同じように充電器にセットしておくだけでストレスや手間がなく使用できます。
購入後の手間やコストが少ない
充電式補聴器の一番大きなメリットは、電池交換の必要がないことです。
就寝前や使用しない時に充電器に入れるだけで済むため、電池交換の手間が省けます。
また、電池を買いにいく手間や費用コストもかからないのも嬉しいポイントです。
電池切れの際にうっかり電池を切らしてしまっていて補聴器が使えないといったリスクも防ぐことができます。
充電式補聴器のデメリット
手間やコストがかからない充電式補聴器ですが、逆にデメリットはあるのでしょうか。
充電し忘れると使用できない
スマートフォンなどと同じく、充電式補聴器を充電するのをうっかり忘れてしまった場合にはすぐに使用できなかったり途中で充電が切れてしまったりするリスクがあります。
充電が切れてしまうと再び使用できるまでに少し時間がかかってしまうため、就寝前や使わない時間には充電しておく習慣が必要です。
購入時の費用コスト
充電式補聴器は、電池式に比べると購入時の価格が高くなる傾向にあります。
その理由は、補聴器本体の価格に加えて充電器の価格が上乗せされるためです。
メーカーによっても充電器の価格が異なるため、最終的なトータルコストについては購入時に比較検討する必要があります。
ただし電池式を使用する場合は電池を購入する費用が発生するため、長く使用していくことを考えると一概に電池式補聴器のほうが経済的とはいえません。
バッテリー交換が必要
充電式補聴器には、充電するのに必要なリチウム電池バッテリーが内蔵されています。
器種によって異なりますが、約2〜3年で内蔵リチウムイオンバッテリーが劣化し持続時間が短くなるため、専門店での交換(修理扱い)が必要です。
電池式補聴器のように自分で交換することはできないため、数日間預けることになった場合はその間に補聴器が使えない、または数万円の費用が発生します。
リチウム電池バッテリーの交換には、1台あたり20,000円〜30,000円程度が目安です。
補聴器の性能を維持するための修理として非課税扱いですが、両耳装用の場合は2倍の費用がかかることになります。
災害など緊急時の充電リスク
充電式補聴器は、雷雨や地震によって長期間の停電が起きるなど災害をはじめとする緊急事態の時に充電が切れてしまうと使用できなくなってしまうリスクがあります。
避難先で充電ができないなどコンセントからの電力が使用できない時には、ポータブルバッテリーなどの電力供給を行うといった対策が必要です。
もし充電器がUSBケーブル式の場合は、スマートフォン用のモバイルバッテリーから給電できます。
一部のメーカーでは、充電器に装着して複数回充電できるパワーパックが販売されているため購入検討が必要です。
電池式補聴器と充電式補聴器の特徴比較・選び方
電池式補聴器と充電式補聴器には、どのような特徴の違いがあるのでしょうか。
双方の違いを比較することでわかる選び方としておすすめできる人も解説しますので、参考にしてください。
特徴の違い比較
電池式補聴器と充電式補聴器の特徴を比較すると、以下の通りです。
| 項目 | 電池式補聴器 | 充電式補聴器 |
|---|---|---|
| 購入時のコスト | 本体のみ購入 | 本体に加えて充電器の購入が必要 |
| 購入後のコスト | 電池の購入が必要 | 充電するのみ |
| 使用時の手間 | 電池交換が必要 | 電池交換が必要ない |
| 災害・緊急時 | 予備の電池があれば | 充電できる環境がないと使えない |
| 点検・メンテナンス | ○ | △ |
| 備考 | デザインの幅が広い | 数年単位でバッテリー交換が必要 |
補聴器を長く使うためには、定期的に補聴器を購入した専門店で点検やメンテナンスを受けることが重要です。
電池式補聴器の場合は、電池を購入する必要があるほか電池を入れる継ぎ目があるために内部の清掃が必要になります。
一方で充電式補聴器は電池が必要なく、継ぎ目がほとんどなく内部の清掃があまり必要ないことから補聴器専門店へいく機会が少なくなります。
ただし補聴器は精密機器でもあることから、いつ故障するかわからないため注意が必要です。
電池式補聴器も充電式補聴器も点検・メンテナンスを受けましょう。
電池式補聴器がおすすめの人
電池式補聴器をおすすめする人は、以下の通りです。
- 安全性を求める人
- 充電を忘れがちな人
- 購入時のコストを抑えたい人
前述の通り、充電式補聴器は停電が起きたり充電ができない環境にいたりした時には使用できなくなるリスクがあります。
また充電するのを忘れがちな人、補聴器を購入する時の費用コストを抑えたいという人には電池式補聴器のほうが安全に使用可能です。
補聴器を購入する時は充電式よりも費用コストを抑えることができますが、電池の定期的な購入・交換が必要になることを頭に入れておきましょう。
充電式補聴器がおすすめの人
充電式補聴器をおすすめする人は、以下の通りです。
- コストより利便性を重視する人
- 細かい作業が苦手な人
- スマホの充電などを習慣で行っている人
前述の通り、電池式補聴器より充電式補聴器のほうが購入時の費用が割高です。
そのため、購入費用のコストより電池交換が不要という利便性を重視する人には充電式補聴器が適しているといえます。
補聴器は毎日使用するものでありストレスなく使用できることが重要なため、他のポイントも踏まえて自分に合った補聴器を購入することがおすすめです。
電池式補聴器の電池交換は細かな作業になるため、負担に感じる人もいます。
とくに手先が不器用な子どもや視力が衰えているという高齢の人など、電池交換のストレスが発生しない充電式補聴器が最適です。
充電式補聴器は、その名前通り就寝前や使わない時間などに充電を欠かさず行う必要があります。
うっかり充電を忘れてしまうと、使いたい時に充電が切れてしまったり残り少ない充電量で途中で切れてしまったりします。
しかしスマートフォンなどの充電を習慣にしている人であれば、ついでに充電を行えばいいためあまり心配する必要はないかもしれません。
電池式・充電式補聴器の価格比較(参考)
電池式・充電式補聴器には、特徴以外に購入費用のコストによる違いも気になるところです。
ここでは一例として、某メーカーの電池式・充電式耳かけ・耳あな型補聴器の価格比較表を紹介しますので参考にしてください。
電池式・充電式耳かけ型補聴器の価格比較
某メーカーの電池式・充電式耳かけ型補聴器における価格比較は、以下の通りです。
| 項目 | 電池式・耳かけ型 | 充電式・耳かけ型 |
|---|---|---|
| 両耳 | 350,000円 | 570,000円 |
| 片耳 | 210,000円 | 350,000円 |
| 保証期間 | 2年 | 3年 |
耳かけ型補聴器の片耳分で見ると充電式耳かけ型補聴器のほうが10万円以上も高くなりますが、両耳分となると20万円以上もの差が生じます。
修理・故障した場合の保証期間は、充電式のほうが3年と電池式より1年長いです。
電池式・充電式耳あな型補聴器の価格比較
某メーカーの電池式・充電式耳あな型補聴器における価格比較は、以下の通りです。
| 項目 | 電池式・耳あな型 | 充電式・耳あな型 |
|---|---|---|
| 両耳 | 390,000円 | 580,000円 |
| 片耳 | 234,000円 | 356,000円 |
| 保証期間 | 2年 | 3年 |
耳あな型補聴器では、片耳分も両耳分も電池式補聴器に比べると10万円以上の差になります。
修理・故障した場合の保証期間は、充電式のほうが電池式より1年長いです。
電池式・充電式補聴器の価格比較まとめ
上記の価格比較は、いずれも同じ性能シリーズの耳かけ型・耳あな型オーダーメイドの補聴器です。
補聴器本体に充電機能を内蔵することを考えると、充電式補聴器のほうが本体価格も高くなります。
ほとんどの補聴器メーカーでは充電器も付属しているため、購入時の初期費用が高くなる仕組みです。
充電式補聴器には交換電池を必要としないため、購入後の費用は数年単位で内蔵されているリチウム電池バッテリーを交換するのみとなります。
保証期間は、電池式が2年間であるのに対して充電式は3年間の保証です。
補聴器本体に充電機能をつけるだけで性能を求められることは、より精密だからこそ故障もしやすいことを表しており修理の時間を要することが想定できます。
このように電池式と充電式の補聴器購入にかかる初期費用には、耳かけ型・耳あな型ともに約10~20万円の差が生じます。
筆者が電池式補聴器を使う理由・見解
筆者が幼少期から装用している補聴器は、すべて電池式補聴器です。
ポケット型補聴器は電池式のみで細長い乾電池タイプですが、耳かけ型・耳あな型補聴器は空気亜鉛電池というボタン電池タイプを定期的に購入し常備しています。
近年では充電式補聴器が普及しているのに、あえて電池式補聴器を選んで利用しているのはなぜでしょうか。
筆者の経験から電池式補聴器を使う理由と見解を解説しますので、補聴器選びの参考にしてください。
充電式補聴器のリスク(1)充電
現在使用している電池式補聴器に買い替える時、長い付き合いの補聴器メーカー店で充電式の補聴器を提案されたことがあります。
しかし前述のメリット・デメリットを把握した上で、一番の決め手になったのが充電できない環境を強いられた時です。
とくに雷雨や地震により停電が起きた時のことを想定すると、翌日まで充電できない場合には後の行動や生活に影響してきます。
もし仮に避難したとして、避難先に電力を確保できる環境にあるかというと確実性はありません。
また旅を趣味にしていることもあり、宿泊ホテルにわざわざ充電器を持っていってまで充電する必要があるとなると予備の小さな電池を持っていたほうが荷物も嵩張らず安全でしょう。
また電池式補聴器なら電池を交換するだけですぐに使えるため、充電する時間や充電満了の確認も必要なく済みます。
他にも街歩きや写真撮影、買い物など、外に長時間いる時に充電が切れるリスクを考えると予備の電池を常に携帯していたほうが安心です。
長期間の出張や地元への帰省も同じで、予備の充電器を購入するコストもあります。
さらには、充電式補聴器に内蔵されているリチウム電池バッテリーの寿命を忘れてはいけません。
普段からスマートフォンを利用している人なら共感できるはずですが、毎日のように充電しているとバッテリーの減りが早くなっていくことに気づくことでしょう。
以下に電池式と充電式の緊急時における違いを表にしましたので、比較参考にしてください。
| 項目 | 電池式補聴器 | 充電式補聴器 |
|---|---|---|
| 停電時 | 予備の電池があれば使える | 充電できない(モバイルバッテリーなどで対応) |
| 操作性 | 電池を交換する | 充電器に入れる |
| 即効性 | 電池交換だけですぐに使える | 充電が満タンになるまで待つ |
| 持ち運び | 予備の電池のみ | 充電器が必要 |
充電式補聴器のリスク(2)乾燥
前述のデメリットでは触れませんでしたが、充電式補聴器には乾燥させるという概念がありません。
電池式補聴器に比べて防水・防湿性能が高いとはいえ、精密機器のため本体内部に水気や湿気が溜まると聞こえに影響することが当然あります。
しかし充電式補聴器を使用しない間は充電器にかけておく必要があるため、同時に乾燥ケースや乾燥器に入れて保管することができないのです。
なお、海外の大手補聴器メーカーでは乾燥機能付き充電器を販売しています。
筆者が利用する補聴器メーカーでも商品開発を検討していますが、充電式補聴器は電池式に比べて防水・防湿性能が高い特徴から現時点では需要を感じていない状況です。
そのため、充電式補聴器は充電と乾燥を同時にできない点に注意してください。
電池交換の手間と費用コスト
電池式補聴器を購入した後は、電池交換のための空気亜鉛電池が必要です。
補聴器専用の電池を購入するための費用コストは避けられません。
しかし、あるきっかけで補聴器の空気電池を安く購入できる手段を知ってからは補聴器メーカーで販売されている定価の3分の1で購入できます。
今まで補聴器メーカー店で購入していた電池は8個入り1パックで1,200円程度でしたが、現在は500円以内で購入できています。
補聴器専用の空気亜鉛電池をできるだけ安く購入できる手段については、下記記事をご参考ください。

最終的には安定した音の出力
上記以外で充電式と電池式を比較した時に、最も重視したのは音の出力レベルです。
充電式補聴器は本体に内蔵されているリチウム電池バッテリーが時間とともに消耗していけば徐々に音の出力が弱くなります。
また毎日の充電を繰り返せばリチウム電池バッテリーは劣化していくため、当初にあった音のパワーを維持することは難しくなります。
補聴器メーカーの担当者に聞いたところ、筆者と同じ見解でした。
充電式補聴器を提案してきたのは前任の担当者ですが、現在の担当者からは電池式補聴器のパワーは安定しているという所見がありました。
とくに重度難聴の人にとって、安定した聞こえを得るために音の出力レベルが高い条件は外せません。
時間や月日が経っても音のパワーが均等に出ていなければ快適な聞こえを維持することは難しいのです。
電池式補聴器ならではの音の出力と電池を交換すればすぐに使える手軽さは重要な要素になります。
充電式補聴器が主流になりつつある現在でも、電池式補聴器の根強い安定性と信頼性は今後においても大きなポイントといえます。
電池式と充電式の補聴器選びポイントまとめ
電池式補聴器と充電式補聴器のどちらを選んだらいいのか。
電池式補聴器と充電式補聴器の特徴やメリット・デメリットを比較することで、それぞれの違いや選び方について理解できたのではないでしょうか。
安定した音と手軽さを求める人は電池式補聴器、最新技術で利便性を重視する人は充電式補聴器が適しています。
補聴器を購入する際には補聴器の手入れや管理にどこまで手をかけられるか、自分の性格や予算に合ったものを選択することが重要です。
万が一のことや今後のことを想定しながら、自分に合った補聴器を選んでください。
以下の記事では、補聴器に必要な備品・消耗品を紹介していますので併せてお読みください。

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