
青い鳥郵便はがき、という言葉を聞いたことはありますか。
これは日本郵便が1976年(昭和51年)から続けている社会貢献事業の1つで、重度の障害がある人を対象に毎年無料で20枚のはがきを配付する制度です。
しかし、ネット上では「切手に交換できるらしい」「特別な青い切手がついている」といった噂が飛び交っています。
- 誰がもらえるのか
- どうやって申し込むのか
- 切手交換ができる噂の真相と他の活用法を知りたい
この記事では、日頃から郵便を利用する人や家族が知っておくべき青い鳥郵便はがきの正しい知識を解説します。
青い鳥郵便はがきの制度を賢く利用して、大切な人や遠方に住む家族などへ手書きのメッセージを届けるきっかけになれば幸いです。
青い鳥郵便はがきとは?制度の概要

青い鳥郵便はがきとは、重度の障害がある人を対象に日本郵便株式会社が1976年(昭和51年)から継続している社会貢献活動です。
この制度の主な特徴と概要は、以下の通りです。
制度の目的と歴史
青い鳥郵便はがきは、身体障害者および知的障害者の更なる社会参加の推進を目的としています。
毎年4月から5月にかけて、日本郵便が全国一斉に希望者を募り、無償で通常はがきを届けています。
配付される内容
青い鳥郵便はがきが配付される内容は、以下の通りです。
| 配付枚数 | 対象者1人につき通常郵便はがきを20枚 |
| パッケージ | 青い鳥がデザインされた専用の封筒に封入された状態で配付 |
青い鳥郵便はがきは一般に販売されている通常郵便はがきと同じもので、青い鳥の特別な印面(切手部分)が印刷されているわけではありません。
この制度は単にはがきを配るだけでなく、重度の障害がある人の通信手段を確保し社会とのつながりを支援するという公的な役割を担っています。
そのため、青い鳥郵便はがきの受け取りには必ず公的な証明書(障害者手帳)の提示が必要です。
青い鳥郵便はがきの配付は、年に一度の期間限定で行われます。
青い鳥郵便はがきが配付対象となる人
青い鳥郵便はがきは社会貢献を目的としているため、配付できる対象者が厳格に定められています。
基本的には、重度の障害があると認められた人が対象です。
具体的には、重度障害者本人が所有している手帳の種類と手帳内に記載されている級別や判定で決まります。
身体障害者手帳をもっている人
身体障害者手帳に記載されている等級が、以下のいずれかに該当する人が対象です。
- 身体障害者手帳・1級
- 身体障害者手帳・2級
視覚・聴覚・肢体不自由など障害の部位は問いません。
療育手帳をもっている人
療育手帳に記載されている判定が、以下のいずれかに該当する人が対象です。
- 療育手帳・A
- 療育手帳・1度または2度
自治体によって表記が異なる場合がありますが、いわゆる重度に分類される判定が対象となります。
注意しておきたいポイント
上記以外で注意しておきたいポイントは、以下の通りです。
精神障害者保健福祉手帳は対象外
青い鳥郵便はがきを配付できるのは、現時点で身体障害者手帳と療育手帳の重度判定されている人に限定されており、精神障害保健福祉手帳を所有している人は対象に含まれていません。
重度障害者本人が対象であること
家族が配付対象でも、青い鳥郵便はがきを受け取れるのは上記手帳を所有している本人のみです。
手帳の有効期限
申請時に手帳が有効である必要があります。
期限切れや再判定中の場合は、事前に窓口で確認してください。
青い鳥郵便はがきは3種類から選べる

青い鳥郵便はがきでは配付される通常郵便はがき(20枚)を、以下3つのタイプから選ぶことが可能です。
用途やプリンターの有無に合わせて選んでください。
通常郵便はがき(無地)

無地の通常郵便はがきは、普通紙の最もオーソドックスなタイプです。
特徴
料額印面(切手部分)が緑色で、折り紙の鳩が左を向いて横に飛ぶ姿が描かれているデザインです。
表面が滑らかでボールペンやマジックでの手書きに適しています。
用途
普段のお便りや事務的な通知、懸賞の応募などどんなシーンでも使えます。
通常郵便はがき(インクジェット)

インクジェットの通常郵便はがきは、家庭用のプリンターでも印刷できる専用はがきです。
特徴
料額印面(切手部分)が青色で、折り紙の小鳥が上を向いて座る姿が描かれているデザインです。
表面にインクのにじみを抑える特殊なコーティングが施されており、写真やイラストが鮮やかに発色します。
用途
パソコンで作成した写真入りの近況報告や季節のイラスト入り挨拶状などを自作したい人に最適です。
注意点
ボールペンなどの種類によってはインクが乾きにくい場合があるため、手書きした後はティッシュで軽く押さえるか上に物がかからないようにしばらく置いてください。
通常郵便はがき(くぼみ入り)

くぼみ入りの通常郵便はがきは、視覚に障害がある人でも使いやすいように工夫されたバリアフリーのはがきです。
特徴
表面の左下に半円形のくぼみが入っています。
指先の感触だけで、はがきの上下と表裏を判別することが可能です。
用途
視覚障害のある人はもちろん、どなたでも選ぶことができます。
選ぶ際の注意点
申し込み時には、3種類から1種類を20枚選ぶ形となります。
無地を10枚+インクジェットを10枚といった組み合わせでの申し込みはできませんので注意しましょう。
また後から別の種類にすればよかったと後悔しても、無料で種類を変更することもできません。
書き損じがあった場合の交換は、手数料がかかります。
切手や他の郵便商品に交換できる噂は本当?
ネットや口コミで、青い鳥郵便はがきは切手に交換できるという話を聞くことがあります。
結論からいうと、青い鳥郵便はがきを切手に交換することはできません。
なぜこのような噂が広まったのか、そして実際にはどのような活用が可能なのか説明します。
切手や印紙への交換はできない
無償で配付された青い鳥郵便はがきは、日本郵便の規定により切手や印紙、郵便往復はがき、郵便書簡(ミニレター)、および他の郵便商品に直接交換することは認められていません。
あくまで、はがきとして使用することを前提とした支援制度であるためです。
無償で配付されたものはそのまま使うのが原則ルールのため、無償で配付された青い鳥郵便はがきはそのまま活用しましょう。
なぜ切手と交換できるという噂が出たのか?
なぜネットや口コミで切手と交換できるという噂が出たのか、この誤解には3つの理由が考えられます。
通常はがきとの混同
自分で購入した通常郵便はがきであれば手数料を支払うことで切手に交換できるため、青い鳥郵便はがきのルールと混同した場合があります。
手数料無料制度との混同
重度障害の人がくぼみ入りのはがきを通常のはがきに交換する場合に、手数料が無料になる特例があります。
この無料交換できるというインパクトのある情報が、切手にも変えられると飛躍してしまった可能性があります。
個人体験による誤解(筆者体験)
郵便局が発行する年賀はがきが余った際に、通常郵便はがきまたは切手と交換できることをご存知でしょうか。
筆者は未使用の年賀はがきでも手数料を支払うことで通常のはがきもしくは切手と交換できること知っており実際に交換してもらいました。
そのため、青い鳥郵便はがきでも同様の交換ができると誤解していた1人です。
例外で認められる交換と実用的な活用方法
前述の通り、無償で配付された青い鳥郵便はがきはそのまま他の商品へ無償交換することは認められていません。
ただし唯一の例外や他の活用方法があり、以下を参考にしてください。
例外:書き損じによる交換が可能
唯一の例外は、宛名を書き間違えたり汚してしまったりといった「書き損じ」が生じた場合です。
どうしても他のはがきとして使いたい・書き損じてしまったという場合に限り、通常の書き損じはがきと同じ扱いで窓口で交換ができます。
交換できるもの
- 通常郵便はがき(無地・インクジェット紙など)
- 特定封筒(レターパックなど)
必要なもの
- 1枚につき5円~の手数料
レターパックなどの特定封筒に交換する場合はさらに差額での支払いも必要で、詳しくは後述します。
注意点
この手続きを経ても切手には交換できません。
救済措置:実用的な活用方法
青い鳥郵便はがきを20枚も使い切れない人もこの書き損じ交換の仕組みを利用すれば、より便利なアイテムへ活用を広げることが可能です。
レターパックやミニレターへ交換
窓口で所定の手数料(1枚5円~)を支払うことで、以下の実用的なアイテムに交換できます。
| レターパック (ライト・プラス) | 荷物を送るのに便利ではがき代(63円分)を充当し、差額と手数料を支払うことで交換 |
| 郵便書簡 (ミニレター) | 封筒とはがきが一体化したアイテム |
手数料が無料になる特例
視覚障害のある人が、「くぼみ入りのはがき」を他の通常郵便はがきに交換する場合は書き損じの手数料が無料になります。
この特例こそが、噂の元となったお得なルートです。
申し込み方法とスケジュール
青い鳥郵便はがきは、1年中いつでも配付されるわけではありません。
期間限定の受付となっているため、事前にスケジュールを把握しておくことが重要です。
申し込み期間
毎月4月1日~5月31日
その年によって多少前後する場合がありますが、例年この2ヶ月間が受付期間です。
期間を過ぎてしまうと、翌年まで申し込むことができませんので注意しましょう。
なお、2026年は4月1日(水)から6月1日(月)までです。
申し込みの手順
申し込み方法は2種類あり、あなたの状況に合わせて以下のいずれかの方法で申請します。
郵便局の窓口で申し込む場合
最寄りの郵便局の窓口へ行き、手続きを行います。
必要なもの
身体障害者手帳または療育手帳
申し込み手順
窓口で「青い鳥郵便はがきの申し込みをしたい」と伝えます。
受付の人から渡される配付申込書に必要事項を記入し、手帳を提示します。
代理人でも申請可能
本人が郵便局まで出向くのが難しい場合は、家族の代理人でも申請可能です。
その際には、代理人の住所・氏名も記入します。
郵送で申し込む場合
郵便局まで出向くのが難しい場合は、郵送での申し込みも可能です。
必要なもの
| 身体障害者手帳または療育手帳のコピー | 氏名・住所・級別・判定がわかる面をコピー |
| 青い鳥郵便葉書配付申込書 | 公式サイトから青い鳥郵便葉書配付申込書を印刷 |
申し込み手順
青い鳥郵便葉書配付申込書を下記ページよりダウンロードしてプリントします。
配付申込書のダウンロードページを見る
その配付申込書に住所・氏名・手帳の種類・希望するはがきの種類を記入したら、手帳のコピーを同封して最寄りの郵便局へ郵送します。
受け取り時期・方法
青い鳥郵便はがきの受け取り時期や方法は、以下の通りです。
時期
通常、4月中旬から順次発送が始まります。
方法
郵便局の窓口で直接受け取るわけではなく、後日に日本郵便から自宅(記入した住所)へ届きます。
配付申込書に記入する内容と個人情報の取り扱い
青い鳥郵便はがきは公的な支援制度であるため、申し込み時にはいくつかの情報を記入する必要があります。
個人情報をどこまで書くのか、何に使われるのかという不安を解消するために整理しました。
配付申込書に記入する具体的な項目
青い鳥郵便はがき配付申込書に記入するのは、主に以下の通りです。
手帳の種類と級別・判定
配付対象(手帳1級・2級・Aなど)であるかを確認するための重要な項目です。
希望するはがきの種類
無地・インクジェット・くぼみ入りのいずれかを選択します。
本人の氏名・手帳の住所
青い鳥郵便はがきを確実にお届けするために必要です。
代理人の情報(窓口申請の場合)
本人以外が申し込む場合のみ、窓口に出向いた人の氏名・住所・本人との続柄を記入します。
送付先
青い鳥郵便はがきの送付先を手帳の住所にするか、他の住所に送ってほしい時は住所を記入します。
個人情報はどう扱われる?
青い鳥郵便はがき配付申込書に記載されていますが、日本郵便では収集した個人情報の目的を「本件(はがきの配付)以外の目的には使用しない」と明記しています。
また、過去に申請したことのあるかどうかの確認や二重取りの防止といった制度を厳正に運用するためだけに利用されます。
手帳の取り扱いに関する注意点
手帳の取り扱いについては窓口での申請と郵送による申請で異なるため、申し込み方法を判断する材料として以下を参考にしてください。
窓口で申請する場合
手帳はその場で提示するだけで、コピーを取られたり預けたりすることはありません。
郵送で申請する場合
手帳のコピーを同封する必要が生じますが、確認後に適切に処理されます。
コピーの扱いが不安な人は、窓口での申請をおすすめします。
受領印について
二重配付を防ぐため、手帳の備考欄などに小さく「令和○年度配付済」というスタンプが押されます。
これは制度を正しく利用した証であり、他の行政サービスに影響を与えるものではありません。
青い鳥郵便はがきのポイント解説まとめ
青い鳥郵便はがきは、重度の障害がある人の通信と社会参加を支える郵便局のギフト制度です。
最後に、ポイントをおさらいしましょう。
- 対象は重度障害のある人:身体障害者手帳1級・2級または療育手帳A判定の人が対象
- 申し込み期間は4月~5月:年に1度の期間限定のためスケジュール管理が重要
- 切手交換はできないが活用方法はある:切手に交換はできないが手数料と差額分を支払うことで他の商品と交換できる
- 内容は通常郵便はがき:特別なデザインではなく日常で気兼ねなく使える通常はがきが届く
メールやSNSなどインターネットによる連絡手段が主流になっている中で、この青い鳥郵便はがき制度をきっかけに手書きのメッセージを送ってみてはいかがでしょうか。
もし身近に配付対象となる重度障害の人がいれば、ぜひこの制度を教えてあげてください。
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