安心できる補聴器の基準とは?業界団体の加盟メーカーが展開する11ブランドの比較・選び方

安心して購入できる補聴器選びの基準とは?業界団体の加盟メーカーが展開する11ブランドの特徴比較・選び方

最近、テレビの音量が大きくなったと家族に言われる。

静かな場所でも会話を何度も聞き返してしまうことが増えた。

そんな聞こえの悩みを抱えた時、多くの人が最初に検討するのが補聴器です。

しかし、いざインターネットや実店舗で探してみると、多くのメーカーやブランドが溢れており「どれを選べば本当に安心なのか」と迷ってしまうケースが少なくありません。

価格も決して安い買い物ではないからこそ、絶対に失敗したくないものです。

そんな補聴器選びで迷子にならないために、まず知っておいてほしい最も安心の目印があります。

それが、製造・輸入販売元で構成された「一般社団法人 日本補聴器工業会」です。

日本補聴器工業会に加盟しているメーカーの製品を選ぶことこそが、国の認めた高い安全性と購入後の万全なアフターサポートを約束してくれる基準となります。

この記事では、聴覚障害の当事者として長年補聴器を利用する筆者が日本補聴器工業会に加盟するメーカーが展開する信頼の主要11ブランドを比較解説します。

海外製・国内製メーカーそれぞれの歴史や特徴から失敗しない選び方の留意事項まで整理しますので、あなたにとって安心できる補聴器を見つけるための参考にしてください。

目次

失敗しない補聴器選びは「2つの基準」を知ることから

「最近、テレビの音が聞こえにくくなった」「家族との会話で聞き返しが増えた」と感じた時、多くの人が最初に検討するのが補聴器です。

しかし、いざ探してみると数多くの製品が流通しており、どれを選べば本当に安心なのか迷ってしまうケースが少なくありません。

そんな補聴器選びで絶対に失敗しないためには、価格やデザインを見る前にまず「国が認めた安全性」と「業界が認めた信頼性」という2つの明確な基準を知っておくことです。

ここでは、安心して使える補聴器を見分けるための大前提について解説します。

補聴器は厚生労働省が認めた「管理医療機器」

補聴器は、単に周囲の音を一律に大きくして耳に届けるだけの単純な機械ではありません。

薬機法という厳しい法律に基づき、効果や安全性の厳格な基準をクリアした「管理医療機器(クラスⅡ)」に分類されています。

医療機器は人体へのリスクの大きさに応じて4つに分類されますが、補聴器は「不具合が生じた場合に健康に影響を与える恐れがあるもの」として電子血圧計やMRI装置などと同じ2番目のグループに属しています。

そのため、大きすぎる音で耳を傷つけないための出力制限機能など安全面での厳しい技術基準を満たさなければ販売できません。

また、販売する側にも法律で厳しいルールが設けられているのが大きな特徴です。

一般的な家電製品とは異なり、補聴器を販売する店舗は各都道府県への営業所の届出が義務づけられています。

さらに、専門の講習を受けた「営業所管理者」を必ず設置しなければならない決まりになっているのです。

このように、国から安全の太鼓判を押された上で専門知識をもったプロによって適切な対面販売が行われる仕組みが整えられています。

だからこそ私たちは身につける精密機械として、補聴器を最初から最後まで安心して使い続けることができるのです。

医療機器である補聴器の販売ルールについては、下記記事もご参考ください。

購入前にチェックしたい唯一の基準「日本補聴器工業会」

日本国内で安心して購入できる補聴器を見分けるための、最も確実な基準があります。

それが、国内で補聴器を製造・輸入・販売している主要な企業で構成された団体「一般社団法人 日本補聴器工業会」です。

日本補聴器工業会は、国内における補聴器の健全な流通と普及、およびユーザーが安全に使用できる環境づくりを目指して活動しています。

そのため、日本国内で安心・信頼できる医療機器として補聴器を製造・販売しているかどうかの大きな指標が、この日本補聴器工業会に加盟しているかどうかになります。

現在、日本補聴器工業会に正会員として加盟しているメーカーは全部で10社あります。

その内訳は、世界の最先端テクノロジーを牽引する海外メーカーが6社、そして日本の生活環境や日本語の特性を熟知した国内メーカー(日本メーカー)が4社です。

この10社の加盟メーカーは、日本の厳しい医療機器の基準をクリアしているだけではありません。

購入後の修理やパーツ供給、販売店への技術支援といったサポート体制を日本国内にしっかりと整えています。

補聴器選びで迷った時は、まずこの日本補聴器工業会に加盟しているメーカーのブランド(製品)であるかを確認することが失敗しないための確実な一歩です。

日本補聴器工業会については、下記記事もご参考ください。

信頼の裏付けは日本補聴器工業会に加盟する10のメーカー

補聴器選びで最も大切にしたい安心感を担保してくれるのが、国内の主要な製造・輸入元が加盟する日本補聴器工業会です。

ここに名を連ねるメーカーの製品は、すべて日本の厳しい医療機器の基準をクリアし万全の国内サポート体制が整えられています。

しかし、いざ店や病院に行くと私たちが実際に目にするのはメーカー名(会社名)ではなく「ブランド名」です。

まずは、信頼できる10メーカーがどのようなブランドを展開しているのか、その全体像から確認していきましょう。

【対応表】補聴器の主要ブランドと加盟メーカー一覧

日本補聴器工業会に加盟している10メーカーと、それぞれが展開する主要な11の補聴器ブランドの対応表は以下の通りです。

ブランド名をクリックすると、それぞれの詳しい特徴や音質のこだわりなどを確認できますので参考にしてください。

区分ブランド名
(製品名)
加盟メーカー名
(日本法人名)
拠点(本社)創立
海外フォナックソノヴァ・ジャパンスイス1947年
海外シグニアWSオーディオロジージャパンドイツ
シンガポール
1878年
海外ワイデックスWSオーディオロジージャパンデンマーク1956年
海外オーティコンデマント・ジャパンデンマーク1904年
海外リサウンドGNヒアリングジャパンデンマーク1943年
海外スターキースターキージャパンアメリカ1967年
海外ベルトーンニュージャパンヒヤリングエイド(NJH)アメリカ1964年
国内マキチエマキチエ東京・日本橋1945年
国内リオネットリオン東京・国分寺1944年
国内コルチトーンコルチトーン補聴器東京・本郷1946年
国内パナソニックパナソニック補聴器東京・西五反田1958年

これらの会社が日本の法規に則って製品を製造・輸入し、全国の販売店を通じて私たちの手元へ届けているのです。

なぜ会社名(メーカー)と製品名(ブランド)が違うの?

上記対応表を見て、「会社名とブランド名がバラバラでわかりにくい」と感じた人もいるでしょう。

実は、近年のグローバルな業界再編(企業の合併や統合など)によって補聴器業界では1つのメーカー(会社)が歴史や音作りの哲学が全く異なる複数の有名ブランドを保有して国内展開するという形が主流になっています。

例えば「WSオーディオロジージャパン」という会社がドイツ生まれの「シグニア」とデンマーク生まれの「ワイデックス」という2つの大人気ブランドをそれぞれ独立してサポートしているのがその代表例です。

そのため、私たちユーザーが自分に合う1台を選ぶためにはまず工業会に加盟しているメーカー(会社)であるかを信頼のベースにしつつ、実際の性能や音質の比較は「ブランド別」に見ていくのが最もわかりやすく理にかなった選び方といえます。

そのため、私たちが実際に店舗で選ぶ時はメーカー名ではなくブランド名で比較するほうがわかりやすくなります。

【海外メーカー】世界をリードする最先端テクノロジーブランド

世界で流通している外国製の補聴器メーカーは、その多くが欧州に集中しています。

中でも北欧のデンマークは、福祉制度の充実や高い技術力から補聴器先進国とも呼ばれており、世界を代表するメーカーが3社も存在しているのです。

その他にも、ドイツやアメリカといった国々に強力な技術力をもつメーカーが拠点を構えています。

企業の買収や統合など近年のグローバルな業界再編により、現在では1つのメーカーの中に複数の異なる補聴器ブランドを展開しているケースも増えてきました。

そのため、私たちがお店で選ぶ際はメーカー名よりも製品のブランド名で比較していくのが最もわかりやすくなります。

現在、日本国内の正規ルートで安心して購入できる海外の主要な補聴器ブランド(製品名)は以下の7種類です。

まずは世界中で圧倒的な支持を集めるトップブランドから、それぞれの歴史や音質の特徴を詳しく見ていきましょう。

フォナック(PHONAK/ソノヴァ・ジャパン株式会社)

スイス発・世界シェアトップクラスの実績をもち、高度難聴から子ども用まで網羅する圧倒的な対応力と信頼性

特徴と強み:あらゆる難聴に寄り添う世界のリーダー

1947年にスイスで創立されたフォナックは、現在は経営母体であるソノヴァグループの主力ブランドとして、世界でトップクラスのシェアを誇る業界最大手のグローバル企業です。

最大の特徴は、軽度難聴から高度・重度難聴、さらには子どもの難聴まで、あらゆる聴力レベルに対して完璧なラインナップを用意している圧倒的な網羅性です。

とくにパワーが必要な重度難聴向けの製品や、学校の授業などで距離の離れた先生の声を直接耳に届けるワイヤレスマイクシステム(ロジャー)などの周辺機器の充実度は業界随一を誇ります。

技術革新にも非常に積極的で、頑丈で外から見えにくい「チタン製」の極小耳あな型補聴器を開発した実績が話題です。

他にも環境に合わせて音質を完全に自動切り替えする機能や、最新のリアルタイムAIを搭載したインフィニオシリーズなど、常に業界のトレンドをリードしています。

フォナックの主な歩みと歴史

1947年スイスで創立
1995年世界最小のFM受信機「マイクロリンク」を発売し、離れた場所の聞こえを大きく改善
2003年日本法人を設立
Bluetooth対応の携帯電話と補聴器を直接ワイヤレス接続できる画期的なモデルを世界に先駆けて発売
2007年グローバルグループの拡大に伴い、親会社の社名を「フォナック・ホールディング」から現在の「ソノヴァ・ホールディング」へ変更
2016年業界で初めてリチウムイオン充電池を内蔵した充電式補聴器を発売し、電池交換の煩わしさを一変させる

日本国内での展開とサポート体制

フォナックの補聴器は、主に全国の補聴器専門店や認定補聴器専門店を中心に深く浸透しています。

非常に細かく高度な音の調整(フィッティング)ができる設計になっているため、補聴器のプロフェッショナルによる熟練の調整技術が合わさることでその製品がもつポテンシャルと良さが100%引き出されます。

運営元:ソノヴァについて

日本法人であるソノヴァ・ジャパン株式会社は、2003年に「フォナック・ジャパン株式会社」としてスタートし、グローバル戦略の一環として2017年に現在の社名へと変更されました。

現在は東京都品川区に拠点を構え、国内の強固なサポートネットワークを統括しています。

また、ソノヴァグループの強みは補聴器だけに留まりません。

関連企業には人工内耳の世界的メーカー「アドバンスト・バイオニクス」(日本国内では日本光電が提携)があり、補聴器と人工内耳の双方の聴覚ソリューションをあわせ持つ唯一無二のグループとして今後のさらなる可能性が期待されています。

日本法人名ソノヴァ・ジャパン株式会社
所在地東京都品川区東品川2-5-8 天王洲パークサイドビル
公式サイトhttps://www.phonak.com/jp/ja

シグニア(Signia/WSオーディオロジージャパン株式会社)

ドイツ発のデザインと先進機能で業界をリードし、自分の声も自然に響くスタイリッシュな補聴器

特徴と強み:140年以上の歴史を継承するイノベーションブランド

シグニアは、かつて140年以上の長い歴史を誇るドイツの大企業「シーメンス(Siemens)」の補聴器部門をルーツにもつ、世界的に有名なトップブランドです。

現在は、同じく北欧の大手メーカーであるワイデックスと共に「WSオーディオロジー」グループの主力ブランドとして展開されています。

近年は開発・生産の拠点を最先端都市であるシンガポールへと移し、単に音を大きくするだけでなく現代のライフスタイルにマッチした革新的なデジタル技術を次々と生み出してきました。

技術面における最大の強みは、2つの独立したプロセッサー(音声処理チップ)を用いて相手の言葉と周囲の環境音を完全に別々で最適に処理するテクノロジーです。

この世界初の画期的なシステムは、2022年のCESイノベーションアワードを受賞するなど国際的にも高く評価されました。

また、初めて補聴器をつける人が不快に感じやすい自分の声のモゴモゴとした響きを自然に抑える機能(OVP)や歩数や活動量を記録するヘルスケア機能も搭載しています。

さらに、購入前に自宅で実際の聞こえを試せる試聴レンタルサービスやスマホを使って会話形式でAIが音の調整をしてくれる専用アプリ、自宅にいながら遠隔でプロの調整を受けられる遠隔調整サービスなど、購入前後のサポート体制が極めて充実している点も大きな安心材料です。

シグニアの主な歩みと歴史

1878年ドイツにて前身であるシーメンスとして創立
ベルナー・フォン・シーメンスが補聴器の原型を開発
1985年日本法人(旧シーメンス補聴器、のちのシバントス株式会社)を設立
2016年ブランド名を「シーメンス」から現在の「シグニア(Signia)」へと改称
2022年言葉と環境音を別々に処理する世界初の「ダブルプロセッサー搭載チップ」が評価され、世界最大級のテクノロジー見本市「CESイノベーションアワード」を受賞

日本国内での展開とサポート体制

シグニアは日本国内での販売ネットワークが非常に広く、大手メガネチェーンやデパート、全国の補聴器専門店まで数多くの店舗で取り扱われています。

また、全国にブランドの世界観や最新技術を体験できるコンセプトストアを展開しており、最新モデルの展示や詳しい商品説明を気軽に受けられる環境が整っています。

運営元:WSオーディオロジーについて

グローバル本社における合併(2019年)を経て、日本国内でも長らく「シバントス株式会社」としてシグニアブランドを展開していました。

その後、2025年7月1日付でワイデックス株式会社と完全に合併し、「WSオーディオロジージャパン株式会社」として新しく一本化されました。

現在は神奈川県大和市に製造部門・本社を置き、これまでのドイツ発の高度なエンジニアリング気質とより一貫性のある高品質な国内サポート体制をさらに強固なものにしています。

日本法人名WSオーディオロジージャパン株式会社
所在地神奈川県大和市中央林間7-10-1 三機大和ビル5階・6階
公式サイトhttps://www.signia.net/ja-jp/

ワイデックス(WIDEX/WSオーディオロジージャパン株式会社)

デンマーク発の音質への飽くなきこだわりが生み出す、楽器や自然の音を愛する人のためのピュアサウンド

特徴と強み:原音をそのまま届ける、職人肌の音響テクノロジー

ワイデックスは、1956年にトフホルム家とヴェスタマン家という2つの家族によってデンマークで創業された独立系の補聴器専門メーカーがルーツです。

現在はシグニアと同じ「WSオーディオロジー」グループの主要ブランドとなっていますが、その音作りの哲学はシグニアとは全く異なります。

ワイデックスが掲げる代名詞が「Most Natural Sound(モスト・ナチュラル・サウンド)」です。

デジタル補聴器特有の機械的な硬い音を嫌い、マイクから入った音が耳に届くまでの遅延を極限までゼロに近づける超低遅延処理によって音の加工による音質劣化を徹底的に防止しています。

これにより小さな音に対する感度が非常に強く、会話だけでなく楽器や自然の音がそのまま聴こえるピュアな音質を実現しています。

また、1995年に世界初の耳あな型フルデジタル補聴器を発売して世界を驚かせたほか、耳鳴りを軽減・緩和させるための特殊なサウンド(Zen機能)を搭載した耳鳴り治療器としての側面をもつなど、他社にはない高い独自性と技術力をもつブランドです。

ワイデックスの主な歩みと歴史

1956年デンマークで創立
1995年世界初の耳あな型フルデジタル補聴器「WIDEX SENSO」を発売し、業界のデジタル化を牽引
2022年世界最小クラスのリチウムイオン充電式補聴器が、日本の「グッドデザイン賞」を受賞

日本国内での展開とサポート体制

ワイデックスの国内展開において大きな特徴となっているのが、直営店(グループ店)としての位置付けである大手補聴器専門店「ブルーム(Bloom)」の存在です。

ブルームの店舗ではワイデックス製品の深い知識をもったスタッフによる丁寧なケアが受けられるほか、全国の独立型専門店や大手メガネチェーンでも幅広く販売・サポートされています。

運営元:WSオーディオロジーについて

グローバル本社での統合後、国内でも長らく「ワイデックス株式会社」として活動していました。

その後、2025年7月1日付でシバントス株式会社(シグニアの運営元)と完全に合併し、「WSオーディオロジージャパン株式会社」へと新しく一本化されました。

現在は神奈川県大和市に統合拠点を置き、環境に配慮したデンマーク本社の思想を受け継ぎながら日本国内のユーザーへ向けた高品質な修理・メンテナンスサービスを提供しています。

日本法人名WSオーディオロジージャパン株式会社
所在地神奈川県大和市中央林間7-10-1 三機大和ビル5階・6階
公式サイトhttps://www.widex.com/ja-jp/

オーティコン(Oticon/デマント・ジャパン株式会社)

デンマーク発の脳で聴く「ブレインヒアリング」を追求し、周囲360度の豊かな音を自然に届ける優しさ

特徴と強み:脳の仕組みを研究し、疲れにくい自然な聞こえを追求

オーティコンは、1904年にデンマークで創立された120年以上の歴史をもつ老舗ブランドです。

耳ではなく脳で言葉を理解しているという設計思想「ブレインヒアリング(BrainHearing)」に基づき、脳が音を処理するメカニズムを徹底的に研究して補聴器を開発しています。

一般的な補聴器が正面の人の声を目立たせるために周囲の雑音をバッサリ消しがちなのに対し、オーティコンは周囲のすべての音を脳に正しく届けることで脳が自然に聞きたい音を選び取れるようにするというアプローチを取ります。

2021年には世界で初めて「高度な補聴器専用のAI雑音抑制機能(ディープニューラルネットワーク)」を発表し、騒がしい場所でも脳が疲れにくく自然な会話を楽しめる技術で業界をリードしています。

オーティコンの主な歩みと歴史

1904年デンマークで創立
1973年日本法人を設立し、国内での本格的な展開を開始
1996年世界初の耳かけ型デジタル補聴器を発売
1997年グループの事業拡大に伴い、持株会社の名前を「オーティコン・ホールディング」から「ウィリアム・デマント・ホールディング」へ変更することを決定(1998年より新体制始動)
2019年よりシンプルで明確なグループブランドにするため、現在の「デマント(Demant A/S)」へと再度の社名変更を実施
2021年世界で初めて1200万の音の情景を学習させた補聴器専用の「AI雑音抑制」機能を発表

日本国内での展開とサポート体制

オーティコンは日本国内に直営店をもちませんが、全国の主要な補聴器専門店や技術力のある大手メガネチェーンなどで非常に広く取り扱われています。

運営元:デマントについて

日本法人であるデマント・ジャパン株式会社は、1973年に「オーティコン株式会社」として設立されました。

その後、グローバルグループの統一戦略に合わせて2020年に現在の社名へと変更されました。

現在は東京都品川区に拠点を構え、長年の歴史に裏打ちされた盤石な修理・サポート体制を国内のユーザーや販売店へ向けて提供しています。

デマントグループは補聴器だけでなく、耳鼻咽喉科などで使われる精密な聴覚検査機器や人工内耳、埋め込み型骨導補聴器といった最先端の聴覚ヘルスケア製品を世界130カ国以上で総合的に提供しています。

日本法人名デマント・ジャパン株式会社
所在地東京都品川区東品川4丁目12番3号 品川シーサイドTSタワー11階
公式サイトhttps://www.oticon.co.jp/

リサウンド(ReSound/GNヒアリングジャパン株式会社)

デンマーク発の通信技術の世界的パイオニアとして、スマートフォン連携と自然な空間認識をリードするスマート補聴器

特徴と強み:150年以上の通信歴史が息づく、高音質なワイヤレス技術

リサウンドは、1943年にデンマークで創立されたブランドです。

運営元である「GNグループ」は、そのルーツを19世紀後半(1869年)にまで遡る世界的な医療・通信機器の超老舗企業です。

かつて北欧からシベリアを経由して東アジアにまで至る人類初の長距離国際通信網を築いた歴史があり、現在は補聴器だけでなくビジネス用ヘッドセットで世界的なシェアを誇る「Jabra(ジャブラ)」なども同じグループ内に抱えています。

この圧倒的な最先端の通信・音響技術がリサウンド補聴器の最大の強みです。

2014年には、業界に先駆けてスマートフォン(iPhone)と直接ワイヤレス接続して音楽や通音を聴いたり専用アプリで細かく音質を調整したりできる「スマート補聴器」の基盤を開発し世界的なトレンドを作りました。

さらに耳の穴の形状をレーザーで3Dスキャンして極上のフィット感を作るオーダーメイド技術や、耳穴の中に3つ目のマイクを配置することで人間が本来持っている耳の聞こえの自然な方向感や空間の広がりを再現する独自の「オーガニックヒアリング」という設計思想も高く評価されています。

リサウンドの主な歩みと歴史

1943年デンマークでリサウンド社が創立
1999年通信大手のGNグループの一員となり、現在の「GNヒアリング」の体制へ
2014年世界で初めてiPhoneと直接つながり、スマートフォンの音声や設定と連携する革新的な補聴器アプリを開発
2017年耳穴の中に3つ目のマイクを配置した独自の耳かけ型補聴器(M&RIE)を開発・装備し、聞こえの自然な空間認識を大きく向上させる

日本国内での展開とサポート体制

リサウンドは日本国内に直営店を持ちませんが、全国の大手補聴器専門店や地域の認定補聴器専門店、そして大手メガネチェーンなど非常に多くの身近な店舗で取り扱われています。

運営元:GNヒアリングについて

日本法人であるGNヒアリングジャパン株式会社は、世界トップクラスの補聴器メーカーとして国内の強固なサポート体制を構築しています。

現在は神奈川県横浜市に本社を構え、最新テクノロジーの提供と購入後の迅速な修理・メンテナンス対応で日本のユーザーの安心を支えています。

日本法人名GNヒアリングジャパン株式会社
所在地神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-3 MMパークビル8階
公式サイトhttps://www.resound.com/ja-jp/

スターキー(Starkey/スターキージャパン株式会社)

アメリカ発のオーダーメイド補聴器の先駆者として、AIを駆使したヘルスケア機能と抜群の聞き取りやすさを実現する先進ブランド

特徴と強み:オーダーメイド補聴器を世界に広めた、アメリカ発の先進テックブランド

スターキーは、1967年にアメリカで創立された主要ブランドの中で唯一のアメリカ資本をもつ補聴器専業メーカーです。

最大の強みは、一人ひとりの耳の形に合わせて手作業で成形する耳あな型(オーダーメイド)補聴器における圧倒的な歴史と技術力です。

1973年に世界に先駆けてオーダーメイド耳あな型の製造・販売を開始して以来、耳の穴の奥にすっぽりと隠れて外からは全く見えない超小型モデル(IIC)の分野などで常に業界をリードしてきました。

また、アメリカ生まれのブランドらしく先進的なデジタル技術の導入が非常に早いことも特徴です。

業界初となるスマートフォンアプリでの補聴器捜索機能、AI(人工知能)や各種センサーをいち早く本体に組み込むことで単なる補聴器の枠を超えて歩数計や転倒検知通知といった健康管理まで行える次世代のウェアラブル端末としての機能も高く評価されています。

さらに社会貢献活動にも力を入れており、「スターキー聴覚財団」を通じて世界中の聞こえに悩む人々へ何十万台もの補聴器を寄付し続けています。

スターキーの主な歩みと歴史

1967年アメリカで創立
1973年業界で初めて「90日間の試聴期間」と「1年間の無償修理保証」という破格のサポート体制をつけたオーダーメイド耳あな型補聴器を発売し世界的なヒットとなる
1983年当時のロナルド・レーガンアメリカ大統領がスターキーのカナル型補聴器を装用していることを公表
これを機に、世界中で「補聴器は恥ずかしいものではなく、前向きにつけるもの」という意識改革が起こる

日本国内での展開とサポート体制

本国アメリカでは、軍事国という背景から退役軍人たちの深刻な爆音難聴や耳鳴りを救うための国家的な支給品として手厚いフォロー体制をもっています。

日本国内においては、全国の耳あな型加工に強い補聴器専門店や認定補聴器専門店を中心に広く取り扱われており、個人の耳穴に極限までフィットさせる職人技の調整とセットで提供されています。

運営元:スターキーについて

日本法人であるスターキージャパン株式会社は、神奈川県横浜市に拠点を構えています。

アメリカ本社直伝の精密なオーダーメイド耳あな型のシェル(外殻)製造ラインを国内に持っており、ユーザーの細かな耳の形状に合わせた高品質な製造・修理サポートを迅速に行える体制を確立しています。

日本法人名スターキージャパン株式会社
所在地神奈川県横浜市港北区新横浜2-6-23 金子第2ビル3階
公式サイトhttps://www.starkeyjp.com/

ベルトーン/ユニトロン(ニュージャパンヒヤリングエイド株式会社)

アメリカとカナダ発の名門ブランドを日本の老舗総代理店「NJH」が匠の技で仕立てる、高いフィット感を誇る至高のオーダーメイド補聴器

特徴と強み:世界の2大名門ブランドを支える、日本の職人クオリティ

ニュージャパンヒヤリングエイド(NJH)は1975年の設立以来、半世紀近くにわたり海外の傑出した補聴器を日本に紹介し続けている歴史ある専門商社(輸入製造元)です。

NJHでは現在、キャラクターの異なる2つの世界的ブランドを展開しています。

ベルトーン(Beltone)

1940年にアメリカのシカゴで生まれ、1983年に世界初となるオーダーメイド補聴器を発表した伝説的な名門ブランドです。

現在はデンマークの通信大手「GNグループ」の傘下にあり、洗練された音質と高いワイヤレス通信技術を誇ります。

ユニトロン(Unitron)

1964年にカナダで創業した、世界で最も急速に成長を遂げた先駆的ブランドです。

現在はスイスの「ソノヴァグループ」の一員であり、高度な自動環境適応チップなど最新テクノロジーの導入に強みがあります。

NJHの最大の強みは、これら海外トップクラスの製品を日本人の耳に完璧に合わせるオーダーメイド(耳あな型)の圧倒的な製造技術です。

かつて日本国内でのオーダーメイド補聴器の出荷実績がトップになったこともあるほどで、耳型(シェル)を削り出す技術レベルの高さには定評があります。

海外の先進技術をベースにしつつ、日本の「匠の技」で一つひとつ丁寧に手作りされるため、抜群のフィット感と安心感が得られる実力派のブランドです。

NJHおよび展開ブランドの主な歩みと歴史

1940年アメリカでベルトーン社が創立
1964年カナダでユニトロン社が創業
1975年日本における総代理店として、ニュージャパンヒヤリングエイド(NJH)が設立される
1977年ユニトロン社と日本国内における独占技術提携を締結
1982年ベルトーン社と日本国内における独占技術提携を締結
1983年ベルトーン社が世界初となるオーダーメイド耳あな型補聴器を発表し、業界に革命を起こす

日本国内での展開とサポート体制

NJHの補聴器は、主に全国の補聴器専門店や高い調整技術を持つ有名デパート(百貨店)の補聴器サロンなどを中心に取り扱われています。

国内のサポート体制が非常に強固で、東京(神楽坂)・大阪・福岡の全国3ヶ所に自社の製造・修理拠点を配置しています。

これにより、万が一の故障や耳あな型の細かな形状修正(リシェル)などにも国内で迅速に対応できる体制が整っています。

運営元:ニュージャパンヒヤリングエイドについて

大手グローバルメーカーが自社日本法人を展開する中で、NJHは独立した日本の企業として日本のユーザーの聞こえに徹底的に寄り添う独自の立ち位置を築いています。

東京の情緒ある神楽坂に本社を構え、「世界性能を、ジャパンクオリティで届ける」という一貫した姿勢が全国の販売店やユーザーから長年深く信頼されています。

日本法人名ニュージャパンヒヤリングエイド株式会社(NJH)
所在地東京都新宿区神楽坂4-5-1
公式サイトhttps://www.njha.co.jp/

【国内メーカー】日本の生活環境に寄り添うブランド

海外製の最先端テクノロジーも非常に魅力的ですが、日本の老舗メーカーが作る補聴器にも独自の大きな強みがあります。

国内メーカーが手がける製品は、畳の部屋や引き戸の音、エアコンの動作音など日本の住環境を徹底的にリサーチして開発されているのが強みです。

何よりも日本語(母音・子音)の周波数をいかに聞き取りやすくするかという点に全力を注いで音作りが行われています。

またトラブル時の修理やパーツ供給、定期メンテナンスなどのアフターサポートをすべて日本国内の拠点で迅速に受けられるという圧倒的な安心感も備わっています。

現在、日本補聴器工業会に正会員として加盟し、国内で安心して購入可能な日本の補聴器ブランド(製品名)は以下の4種類です。

マキチエ(旧名:キコエ/マキチエ株式会社)

独自の医療機関ネットワークで医師と深く連携し、旧名キコエの時代から対面での精密なフィッティングを徹底しているドクター推奨ブランド

特徴と強み:「補聴器は医療機器」を徹底する、対面・医療連携のスペシャリスト

マキチエは、1945年に新潟県で創業して以来、80年以上の歴史を誇る日本の補聴器業界のパイオニアです。

長年補聴器に親しまれている人には、旧社名・ブランド名である「キコエ」と言った方がピンとくるかもしれません。

最大の特徴であり強みは、「補聴器は単なる道具ではなく医療機器である」という強い理念に基づいた徹底的な医療連携スタイルにあります。

マキチエは全国約1,500以上の病院・医院と深く提携しており、耳鼻咽喉科の医師による客観的な診断や指導のもと、専門のスタッフがその人に最も適した補聴器を提供する仕組みを確立しています。

民間企業として初めて大学病院(新潟大学医歯学総合病院)の補聴器外来の立ち上げに参画したほど医療現場からの信頼が厚いメーカーです。

製品開発においても、設計・組み立て加工から最終的な品質チェックまでをすべて一貫して自社(国内)で行っています。

近年では、最新の3DデジタルレーザースキャナーやCAD技術を取り入れた超高精度なオーダーメイド耳あな型補聴器が得意です。

他にも日本の伝統色(白磁、漆黒など)を取り入れたアクセサリーのように美しい最新モデル「マキチエハート」を投入するなど、リーズナブルなエントリーモデルから耳鳴り治療器、最先端のスマートフォン連携モデルまでを網羅する高い技術力を有しています。

マキチエの主な歩みと歴史

1945年新潟県新潟市にて「朝山電気商会」として創業
近隣の聾学校(ろう学校)で補聴器の修理や調整を手がけたことから補聴器部門がスタート
1977年法人として会社を設立
後に「キコエ製作株式会社」へと社名を変更し、長年「キコエの補聴器」として多くのユーザーに愛される
1989年前身である「キコエ」時代に、自社で初めてとなるオーダーメイド補聴器を開発・発売
2011年品質管理の国際基準「ISO13485(医療機器)」をクリアした後、新潟から東京・日本橋へと本社を移転
社名を現在の「マキチエ株式会社」へと改称

日本国内での展開とサポート体制

マキチエは、全国の主要都市に37店舗の直営営業所を展開していますが、主な活動の場は病院の補聴器外来や聾学校といった専門的な医療・教育機関です。

「補聴器は購入してから耳に馴染むまで何度も微調整(フィッティング)を繰り返すもの」という思想から、かつての「キコエ」の店舗や現在の営業所には認定補聴器技能者が常駐し、医師の診断に基づいたきめ細やかなアフターフォローを対面で徹底して行っています。

製造元:マキチエ株式会社について

大手家電メーカーとは一線を画し、設立以来「聞こえの専門メーカー」としての硬派なモノづくりを貫いています。

日本の対面医療現場のニーズをダイレクトに吸い上げ、東京都内にある自社の開発製造拠点から、日本人の細かな耳穴にジャストフィットする極上の「ジャパンクオリティ」を提供し続けています。

製造メーカー名マキチエ株式会社
本社所在地東京都中央区日本橋3-2-3 ユニバース第1ビル
公式サイトhttps://makichie.co.jp/

リオネット補聴器(リオン株式会社)

日本初の量産化から国内シェアトップクラスを誇り、日本語の聴き取りやすさと全国を網羅する万全のサポート体制を備えた大本命ブランド

特徴と強み:日本を代表するパイオニアで日本の耳に寄り添う老舗メーカー

リオネット補聴器は、1948年に日本で初めて量産型補聴器を開発・発売した、国内シェアトップクラスを誇る日本の誇る一大ブランドです。

一貫して日本語の母音・子音の聴き取りやすさにこだわった音作りをしており、日本の対面文化や住環境の聞こえを最も熟知しています。

近年では、高齢の人でも指先でスムーズに扱えるよう設計された「おまかせ回路搭載モデル」が注目を集めています。

通常は向きを間違えると故障の原因になる電池交換ですが、おまかせ回路付きの製品は、電池をプラスマイナスどちらの向きに入れても補聴器が100%正しく作動する仕組みになっており、使う人の目線に立った優しい技術力に定評があります。

またリオン株式会社は補聴器だけでなく、耳鼻科の病院などで誰もが目にする医療用の聴覚検査機器(オージオメータ)でも高い国内シェアをもっています。

他にも補聴援助システム、さらには音響学のルーツを活かした騒音計や微粒子測定器など、日本の「音と計測のプロ」として極めて高い信頼性を誇る企業です。

リオネットの主な歩みと歴史

1944年音響学と物理学の研究所である「一般財団法人 小林理学研究所」として創立潜水艦関連の機器などを開発
1948年研究成果の製品化を目的として「株式会社 小林理研製作所」を設立し、日本初となる量産型補聴器を発売
1960年社名を現在の「リオン株式会社」へと商号変更
1986年世界初となる「防水型」の耳かけ型補聴器を発売し、汗や雨に強い補聴器の道を切り拓く

日本国内での展開とサポート体制

国内最大手メーカーならではの最大の強みが、全国各地に深く根を張る強固なネットワークです。

全国に専門のリオネット補聴器専門店(リオネットセンターなど)が数多く展開されており、販売だけでなく購入後のきめ細やかなアフターケアや調整(フィッティング)をいつでもどこでも受けられます。

引っ越しや旅行先、急なトラブルの際にもすぐに駆け込める抜群の安心感は、国内ブランドの中でも突出しています。

製造元:リオン株式会社について

リオンは、東証プライム市場にも上場している日本を代表する医療・精密機器メーカーです。

開発から製造まですべてを一貫して東京都国分寺市にある本社敷地内で行っており、海外の部品供給に頼らない迅速な修理・パーツ対応など徹底されたジャパンクオリティの体制を誇っています。

製造メーカー名リオン株式会社
本社所在地東京都国分寺市東元町3-20-41
公式サイトhttps://www.rionet.jp/

コルチトーン(コルチトーン補聴器株式会社)

オーダーメイドの先駆者として個人の耳に徹底して合わせる職人品質

特徴と強み:国産補聴器の小型化を切り拓いた、老舗の先駆けメーカー

コルチトーンは、東京大赤門に近い文京区本郷で、戦後間もない1946年に耳鼻科医療機器の製作からスタートした非常に歴史ある国産メーカーです。

国産補聴器の発展を支えてきた先駆者であり、1955年に日本初のトランジスタ型補聴器を発売して補聴器の劇的な小型化に成功したほか、国産初のメガネ型や耳あな型補聴器を次々と世に送り出してきた実績を持ちます。

使う立場に立って作られ、お届けされる補聴器こそが優秀な補聴器という理念のもと、現在主流の高性能なデジタル充電式モデルから、根強い人気を誇るアナログ補聴器やポケット型(箱型)補聴器、骨導式補聴器まで、幅広いニーズに応える豊富なラインナップを維持しています。

また補聴器そのものだけでなく、全国の販売店や医療機関向けに聴力測定用防音室や補聴器特性測定器の製造・開発・設置まで自社で行っている、きわめて専門性の高い音響メーカーです。

コルチトーンの主な歩みと歴史

1946年東京・本郷にて医理科学用機械や耳鼻科医療機械の製作・販売を開始
1947年前身となる「東邦理研株式会社」を設立
パーツが極めて入手困難だった当時、GHQ(マッカーサー司令部)に直接掛け合って真空管の供給協力を得たという驚きの歴史をもつ
1955年日本で初めてトランジスタを実用化した「トランジスタ型補聴器」を発売
1957年需要の増加に伴い、組織を改組して「コルチトーン補聴器株式会社」を設立
1960年国産初となるメガネ型補聴器を発売
1971年国産初となる耳あな型補聴器を発売

日本国内での展開とサポート体制

コルチトーンの大きな特徴は、東京(本社)・名古屋・大阪・福岡の4大都市に自社の直営サービスショップをしっかりと構えている点です。

メーカーの技術者がユーザーの生の声や細かな要望をダイレクトに聞いて開発やアフターケアに活かす体制を確立しています。

直営店のほかにも全国の特約専門店などで幅広く取り扱われており、ポケット型など一部の簡易モデルは手軽な通販などでも購入可能です。

製造元:コルチトーン補聴器株式会社について

コルチトーンは、創業から一貫して自社開発・国内製造の職人精神を守り抜いている硬派なメーカーです。

東京と福岡の国内2拠点に自社工場(医療機器製造業)を配置しており、日本人の細かな耳型に合わせた精巧なシェル(外殻)作りや万が一の不具合への迅速な国内修理対応ができる万全の体制を維持しています。

製造メーカー名コルチトーン補聴器株式会社
本社所在地東京都文京区本郷4-1-5
公式サイトhttps://www.cortiton.com/

パナソニック(パナソニック補聴器株式会社)

家電のプロとして使いやすさを追求した半世紀以上の歴史を持ち、現在は万全のアフターケアを提供

特徴と強み:使う人の目線に立った親切設計と、安心の長期サポート体制

パナソニックは、日本を代表する総合家電メーカーのノウハウを結集し、1959年から長きにわたり国内の聞こえを支え続けてきた一大ブランドです。

最大の特徴は、シニア世代でも迷わず直感的に扱える圧倒的な使いやすさと親切設計にありました。

手入れのしやすさや、充電器へセットする際の置きやすさ、リモコンのボタンの大きさなど、日本の家電メーカーならではの細やかな配慮が施された製品を展開してきました。

補聴器のルーツには、創業者である松下幸之助氏が耳が遠くなった妻のために「なんとか聞こえをよくしてあげたい」と開発を命じたという、使う人への優しさに溢れた感動的な誕生秘話が残されています。

【重要】2026年3月末の事業撤退と今後について

長年多くのユーザーに愛されてきたパナソニックの補聴器ですが、激化するグローバル競争などの影響を受け、2026年3月31日をもって補聴器の製造および新規の製品販売をすべて終了(事業撤退)しました。

これから新しく補聴器を購入される人の選択肢からは外れることになりますが、現在すでに利用している人や販売店に残る在庫などで購入された人へのサポート体制は誠実な形で維持されています。

パナソニックは、販売終了後も最長7年間となる2033年3月末までは修理対応や点検・パーツ供給などのアフターサービスをこれまで通り継続することを公式に発表しています。

現在は、既存の利用者が困らないためのきめ細やかなアフターフォローに専念した体制へと移行しています。

パナソニックの主な歩みと歴史

1958年前身である松下通信機器工業株式会社にて補聴器の開発がスタート
1959年創業者・松下幸之助氏の命により、自社第1号となるポケット型補聴器を発売
1990年製品のブランド名を「ナショナル」から「パナソニック」へ変更
1992年専業会社として「パナソニック補聴器株式会社」へと社名変更
2026年3月末をもって補聴器の製造・販売を終了し、半世紀以上の歴史に幕を閉じる

日本国内でのサポート窓口

新規販売は終了したものの、東京・横浜・大阪・福岡の4大都市にある直営サービスショップ(相談窓口)で認定補聴器技能者や言語聴覚士による点検・クリーニング・調整、修理の受付といったアフターフォローは責任をもって受けられます。

他に全国の街のでんきやさん(パナソニック系列の地域電器専門店)、大手メガネチェーンなどの取扱店でも確認してみてください。

製造メーカー名パナソニック補聴器株式会社
本社所在地東京都品川区西五反田3丁目5-20 パナソニック目黒ビル7階
公式サイトhttps://panasonic.jp/hochouki/phi/

自分に合うのはどれ?日本補聴器工業会加盟ブランドから選ぶ3つの留意事項

ここまで紹介した主要な11ブランドは、どれを選んでも国内トップクラスの品質とサポートが保証されています。

しかし、補聴器は高価なものを選べば誰にでも合うというわけではありません。

一人ひとり異なる聞こえの個性に合わせて、失敗しない1台を絞り込むための3つの大切なチェックポイントを解説します。

(1)「どんな場所で使いたいか」という生活環境で選ぶ

補聴器を選ぶ際は、あなたが普段どんなシチュエーションで一番困っているかを思い返してみてください。

騒がしい場所や会議、アクティブに動く場面が多い人

環境に合わせて音質を完全自動で賢く切り替える「フォナック」や、周囲360度の音を自然に届けて脳の疲れを軽減する「オーティコン」などが強みを発揮します。

自宅でのテレビや、静かな場所での家族との会話が中心の人

シニア世代でも直感的に扱いやすい親切設計の国内ブランド「マキチエ」や「リオネット補聴器」などが、生活に馴染みやすくおすすめです。

(2)「自分の耳が心地よいと感じる音質」で選ぶ

補聴器はブランドによって、音の味付け(哲学)が全く異なります。

機械的なデジタル音が苦手で、自然な響きを好む人

マイクから耳へ届く音の遅延を極限までゼロに近づけている「ワイデックス」のピュアサウンド、日本語の母音・子音の聴き取りやすさを追求した「リオネット補聴器」が向いています。

初めての装用で自分の声がこもるのが不快な人

自分の話し声と周囲の環境音を完全に別々で処理してくれる「シグニア」のダブルプロセッサー技術が違和感を大きく和らげてくれます。

(3)信頼できる店舗で実際に「試聴」して決める

どんなにカタログの性能が優れていても、実際の聞こえの感覚は自分の耳で直接聴いてみるまでわかりません。

補聴器選びの最終的なステップは、必ず認定補聴器専門店などへ足を運びプロの手で細かく音を合わせてもらった上で実際の生活環境で試聴(レンタル)してみることです。

マキチエ(旧:キコエ)やリオン(リオネット)をはじめとする加盟メーカーは、販売店への技術支援や測定機器の提供を徹底して行っています。

そのため、信頼できるお店であればどのブランドでも納得がいくまで何回でも細かな微調整(フィッティング)を繰り返してくれます。

最初から1社に絞り込まず、お店のスタッフと相談しながら2~3つのブランドを聴き比べてみるのが失敗しないための最大の留意事項です。

大手ヘルスケア・音響メーカーの補聴器は加盟メーカーではない?

しかしテレビのCMや新聞広告、あるいは身近な家電量販店などを見ていると、大手ヘルスケアメーカーとして有名なオムロン(OMRON)や、名門音響メーカーであるオンキヨー(ONKYO)、カメラのニコン(Nikon)といった誰もが知る大手企業の補聴器も流通しています。

実は、これらのブランドは日本補聴器工業会の名簿に載っている加盟メーカーではないのです。

大企業なのにどうして?と疑問に思う人も多いはずですが、決して品質に問題があるわけではありません。

自社でゼロから製造していない「OEM(委託製造)」という独自の仕組みをとっているためです。

オムロンやオンキヨーなどは「OEM(委託製造)」による製品

しかしテレビのCMや新聞広告、あるいは身近な家電量販店などを見ていると、大手ヘルスケアメーカーとして有名なオムロン(OMRON)や、名門音響メーカーであるオンキヨー(ONKYO)、カメラのニコン(Nikon)といった誰もが知る大手企業の補聴器も流通しています。

実は、これらのブランドは日本補聴器工業会の名簿に載っている加盟メーカーではないのです。

大企業なのにどうして?と疑問に思う人も多いはずですが、決して品質に問題があるわけではありません。

自社でゼロから製造していない「OEM(委託製造)」という独自の仕組みをとっているためです。

手軽さの一方で「細かな音の調整(フィッティング)」ができないリスクも

これら工業会に加盟していないブランド(通販・家電系)は、数万円程度から購入できる手軽さや安さが大きなメリットです。

しかしその反面、購入後に自分の耳や生活環境に合わせてパソコンで音を細かくチューニングする「微調整(フィッティング)」ができない(あるいは簡易的なものに限られる)という決定的な違いがあります。

そのため、基本的には聞こえの低下が気になり始めたばかりの人や軽度難聴の人向けがほとんどで、すでに聴力が下がっている中等度〜高度難聴の方には出力が足りず、聞こえが改善されない可能性が高いため強い注意が必要です。

非加盟メーカーであるオムロンやオンキヨーなどの補聴器にはどんな特徴があるのか、非加盟ブランドのメリット・デメリットについては別記事で紹介します。

まとめ:あなたに合った安心の補聴器をプロと選ぼう

補聴器は、購入したその日が完成ではありません。

かつての「キコエ」の店舗がそうであったように、信頼できるお店のプロ(認定補聴器技能者など)と対面で何度も向き合い、日々の生活に合わせて音を細かく合わせ、少しずつ自分の耳に馴染ませていくことで、初めてあなただけの本当の相棒になってくれます。

この記事で紹介した日本補聴器工業会に加盟する主要ブランドは、日本の厳しい医療機器基準をクリアしているだけではありません。

購入後の修理やパーツ供給、販売店への技術支援といった国内でのサポート体制が極めて万全に整えられています。

身体の一部となる大切な聞こえの安心を手に入れたいなら。

まずは信頼できる加盟ブランドからあなたの生活スタイルや好みの音質に合った1台を、お店のプロと一緒に選ぶのが最も確実で失敗のない近道です。

以下の記事では、補聴器が必要になったかどうかの判断基準補聴器を購入するまでの流れを紹介しています。

補聴器の購入にあたって抑えておきたいことや、購入費用における留意点もポイント解説していますので併せてお読みください。

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この記事を書いた人

つむぎのアバター つむぎ クリエイター

重度難聴で耳あな型補聴器を装用
聴覚障害者として身体障害者手帳3級を所有
本業・副業ともにWebを中心としたデザイン制作

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